投稿日：
更新日：
この記事はこんな中小企業の方におすすめです
- WEBマーケティングを始めたいが、何から手をつければいいか分からない
- 自社での内製に限界を感じている or 担当者が1人で疲弊している
- 「広告費をかけても集客できない」とお悩みの経営者・マーケティング担当者
- SNSやSEO、広告などWEBマーケティング施策の全体像を整理したい
- 予算が限られている中でも、成果を出す現実的な戦略を知りたい
本記事では、中小企業が押さえておくべきWEBマーケティングの基本施策〜最新動向までを体系的に解説。さらに「内製」と「外注」のリアルな比較を通じて、成果につながる最適な選択肢を提示します。
目次
なぜ今「中小企業こそ」WEBマーケティングに取り組むべきか
国内・世界で急拡大するWEBマーケティング市場
近年、WEBマーケティング市場は国内外で急速に拡大しています。
矢野経済研究所の調査によると、日本国内では、WEBマーケティングを含むデジタルマーケティング市場は2024年に約3670億円を超え、2027年には5400億円規模に達する見込みです。
その成長の背景には、SNSや検索エンジン、オンライン広告など多様なWEB施策が企業の経営に不可欠になったことが挙げられます。
世界的にも同様で、グローバルではWEBマーケティング市場が年率11％以上で成長しており、広告予算の7割以上がWEBにシフトしています。これは一過性のブームではなく、「WEBで見つけてもらえなければ存在しないのと同じ」という時代を象徴しています。
中小企業にとってもこれは他人事ではありません。むしろ、大企業に比べて広告費や営業人員に限りがある中小企業だからこそ、WEBマーケティングを早期に導入するメリットが大きいのです。
集客・採用・ブランディング…すべてがWEB中心に
今の時代、商品を探すのも、会社を知るのも、応募先を選ぶのも「まず検索」から始まるのが当たり前です。
WEBマーケティングは「営業」や「求人」だけでなく、中小企業の認知拡大や信頼獲得にも直結します。特に地方の中小企業では、直接訪問や紹介に頼れない分、WEBでの第一印象が命取りになります。
また、採用難が続く中、求職者は中小企業のホームページやSNSをチェックして雰囲気や価値観を確認します。魅力的なWEBコンテンツがあるかどうかで、応募数にも差が出ます。
地方の中小企業も全国と戦える時代へ
WEBマーケティングの最大の魅力は、「距離の壁を越えて」顧客に届くことです。たとえば宮城県の中小企業であっても、仙台だけでなく東京・大阪から注文が入る仕組みを構築できます。事実、当社が支援する企業は、WEBマーケティング導入後に県外からの問い合わせを獲得しています。
つまり、WEBマーケティングは、地方の中小企業が大手と同じ土俵で勝負できる数少ない武器なのです。
このように、中小企業にとってWEBマーケティングは「選択肢」ではなく「生き残るための戦略」となっています。
中小企業が活用すべきWEBマーケティング手法一覧
中小企業にとってのWEBマーケティングは、「何から始めればいいのかわからない」という声が多く聞かれます。ここでは、中小企業が活用すべき主要なWEBマーケティング施策をご紹介します。
SEO
SEO（検索エンジン最適化）は、Google検索で上位に表示されることを目的とした施策です。コンテンツの質やキーワード設計、内部リンク構造などを整えることで、自然検索からの集客が可能になります。中小企業にとっては、長期的に費用対効果が高い施策として非常に有効です。
関連記事：SEOコンサルティングを選ぶ基準10選
MEO
MEO（Map Engine Optimization）は、Googleマップに表示される店舗情報を最適化する施策です。地域密着型の中小企業にとって、「〇〇市＋業種」での検索対策は非常に重要です。店舗型ビジネスやサービス業では特に、MEOが集客のカギを握ります。
リスティング広告
リスティング広告とは、Google広告やYahoo広告に出稿し、検索結果に広告を表示する手法です。即効性が高く、検討段階のユーザーにリーチ可能なため、中小企業の新商品・新サービスの認知拡大に効果的です。
SNS
Instagram、YouTube、TikTok、Facebook、X（旧Twitter）、Threadsなど、SNSを活用した情報発信は、ブランディングやファン化に繋がる重要なチャネルです。中小企業でも、ターゲットに合ったSNSを選び、継続的に発信することで成果が出ます。
SNS広告
SNSの運用を始めたばかりの段階では、フォロワーが少なく、投稿がなかなかターゲット層に届きません。そんなときは、SNS広告を併用することで認知拡大を効率的に進めることができます。広告は少額から始められるため、中小企業でも取り組みやすいWEBマーケティング施策のひとつです。
Webサイト制作
企業の信頼性や第一印象を決めるのがWEBサイトです。中小企業であっても、サービス内容が明確で、導線設計が優れたWEBサイトがあれば、商談化率が大きく変わります。スマホ対応や問い合わせ導線の強化も必須です。
LP（ランディングページ）
LPは、特定の商品やサービスを訴求する1枚もののページです。リスティング広告やSNS広告との相性が良く、成約率向上に直結します。中小企業でも、キャンペーンやサービス告知に活用できます。
メルマガ
BtoB業種やリピーター獲得を目指す中小企業にとって、メルマガは根強い効果を持つ手法です。定期的な情報発信により、見込み顧客との関係性を維持し、購買のタイミングを逃しません。
公式LINE
LINE公式アカウントは、ユーザーとの接点を強化する有効なツールです。予約や問い合わせ、キャンペーン告知など、地域密着型の中小企業と相性が良いチャネルです。
コンテンツマーケティング
ブログ記事やコラム、事例紹介などを通じて、顧客の悩みや疑問を解決するコンテンツを提供する施策です。中小企業の専門性を活かした発信が信頼に繋がり、SEO効果も得られます。
動画マーケティング
YouTubeやSNS動画広告など、動画は商品・サービスの魅力を直感的に伝える手段です。社員紹介や導入事例、製品の使い方解説など、中小企業でも手軽に取り組めるテーマがたくさんあります。
アクセス解析
Googleアナリティクス
自社WEBサイトのアクセス状況、訪問者の動き、人気ページなどを分析するツールです。改善ポイントの特定に必須です。
Googleサーチコンソール
どんなキーワードで検索されているか、どのぐらい表示されているか、クリックされているかを可視化できます。SEO対策に欠かせない分析ツールです。
「内製」か「外注」か？中小企業にとっての現実的な選択肢
WEBマーケティングに取り組む中で、中小企業が必ず直面するのが「内製するか外注するか」の問題です。
内製の落とし穴：コスト削減のつもりが高リスクに
内製のメリットとしては「社内理解が深い」「コストが抑えられる」「ノウハウが蓄積する」などが挙げられます。
しかし中小企業の場合、内製は多くのリスクを抱えています：
・担当者の兼務や属人化により、退職リスクがダイレクトに直撃
・トレンドや技術習得の時間コストが膨大
・ノウハウ不足で「やっているつもり」で終わる
結果的に、本業を圧迫してまでWEBマーケティングを内製で回そうとすること自体が非効率になりやすいのです。
外注のメリット：成果を出すための最短ルート
外注のメリットは次のとおりです：
・プロの知見とトレンドを活かせる
・成果につながる運用設計が得意
・社内リソースを圧迫しない
初期費用はかかりますが、時間的・人的コストを加味すれば実質的に安上がりになるケースも多くあります。
また、信頼できるWEBマーケティング会社と伴走すれば、「戦略設計 → 実行 → 分析改善」のPDCAを最速で回すことができます。
中小企業向け「内製 or 外注」判断チェックリスト
| 判断軸 | 内製向き | 外注向き |
| 社内に専任担当者がいる | ◎ | △ |
| WEBマーケティングの知識がある | ◯(トレンドについていければ) | ◯(業者と対等に話せる) |
| 人的・時間的余裕がある | ◎ | △ |
| 担当者が辞める可能性がある | △ | ◎ |
| 属人化リスクを避けたい | △ | ◎ |
| 成果を短期中期で出したい | △ | ◎ |
| 本業を最優先したい | △ | ◎ |
| 売上直結の成果を求める | △ | ◎ |
中小企業にとって現実的なのは、初期は外注で土台を作り、その後徐々に社内体制を整えるハイブリッド型です。成果を出すまではプロに任せ、余裕が出てきた段階で内製化を検討するのが王道です。
関連記事：SEOに強いホームページ制作は自作？外注？失敗しない判断ポイント！
中小企業で「外注」を活用したWEBマーケティング成功事例（宮城・仙台）
中小企業がWEBマーケティングを導入する際に、最も気になるのが「本当に効果が出るのか？」という点です。ここでは、宮城県仙台市にある学習塾を支援した事例をもとに、具体的な成果と施策内容をご紹介します。
夏期講習の新規顧客が2倍になった事例紹介
この塾は、仙台市内で小中学生向けの学習指導を行っている学習塾です。以前は紙媒体のチラシや紹介のみで生徒を集めており、年間の入塾者数は頭打ちの状態でした。
外注によりWEBマーケティングを本格導入したことで、
・新規問い合わせが約4倍に増加
・夏期講習の新規顧客が約2倍に増加
・4月〜7月の4ヶ月で年間売上1600万円分の顧客増
という大きな成果につながりました。
WEB施策① WEBサイト制作
・ユーザー目線で再設計した塾紹介のホームページを新規制作
・保護者向けに実績・教育方針を丁寧に掲載
・スマホ対応・予約導線の明確化で問い合わせ率アップ
WEB施策② SEO対策
・「仙台 個別指導塾 中学生」「小学生 塾 エリア名」などの地域＋業種キーワードでSEO対策を実施
・教育内容に関するブログ記事を定期更新し、自然流入を増加
・結果、Google検索で常に上位表示をキープ
WEB施策③ リスティング広告
・「塾＋エリア名」「〇〇高校対策＋エリア名」などのキーワードで広告出稿
・限られた予算でも高コンバージョンなLP（ランディングページ）と組み合わせて費用対効果を最大化
・入塾希望者の増加を促進
このように、外注によってプロの設計・運用を取り入れたことで、地域の中小企業でも圧倒的な成果を出すことができました。
宮城・仙台でも「地方だから難しい」と諦める必要はありません。WEBマーケティングなら地域問わず、成果を出すことが可能です。
補助金を活用したWEBマーケティング導入
中小企業にとってWEBマーケティングの外注は「費用面でハードルが高い」と感じられるかもしれません。そんな時に活用できるのが「補助金制度」です。特に「小規模事業者持続化補助金」や「新事業進出補助金」は、WEBマーケティング施策と非常に相性が良く、多くの中小企業が導入のきっかけにしています。
小規模事業者持続化補助金の活用方法
この補助金は、中小企業・個人事業主の販路開拓を支援する制度で、次のようなWEB施策にも幅広く対応しています。
- ホームページ制作費
- SEOやMEO対策の委託費
- リスティング広告費
- SNS運用代行費
- チラシやLP制作費
申請には「経営計画書」などの作成が必要ですが、専門家のサポートを受けることで、初めての方でも無理なく進められます。
最大50万円（条件により250万円）の支援がある施策とは
前出した「小規模事業持続化補助金」の補助上限は50万円（条件により250万円）で、対象経費の2/3まで支援されます。例えば、以下のようなWEBマーケティング施策が可能です。
※WEBサイト関連費は補助上限額の1/4までの補助となります。また、他の経費と合わせての利用が必要です。
| 施策内容 | 想定費用 | 補助後負担額（2/3補助） |
| ホームページ新規制作 | 90万円 | 実質30万円 |
| SEO＋MEO対策3ヶ月パック | 30万円 | 実質10万円 |
| リスティング広告運用＋LP制作 | 60万円 | 実質20万円 |
補助金を活用することで、初期費用を抑えながら本格的なWEBマーケティング施策に着手できます。
補助金とセットでアドバイスしてくれる制作会社を選ぶ理由
補助金を利用する際は、制作だけでなく「計画書の策定アドバイス」まで対応できる会社を選ぶのがポイントです。
・採択されやすい計画書の書き方に慣れている
・補助金で認められる施策を熟知している
・実際の申請〜報告までアドバイスをしてくれる
弊社CONVYでも、補助金申請の計画策定アドバイスからWEB施策の実行までをワンストップでサポートしています。宮城県・仙台市での実績も多数ございますので、気軽にご相談ください。
＼中小企業向け／WEBマーケティング施策チェックリスト
御社では、以下のWEBマーケティング施策を実施できていますか？
まずは「✓」をつけながら、現状を棚卸ししてみましょう。
【基礎整備】
・自社の魅力を伝えるホームページがある
・スマホ対応のレスポンシブデザインになっている
・Googleマップで正しい情報が表示されている（MEO対策）
【集客施策】
・「地域名＋業種」で検索されるSEO対策をしている
・リスティング広告（Google広告）を活用している
・SNSを定期的に運用している（Instagram、X、Facebookなど）
・ブログやお役立ちコラムで情報発信している（コンテンツマーケティング）
・LP（ランディングページ）を使ってキャンペーンを展開している
【顧客との接点・リピート強化】
・メルマガで定期的に情報発信している
・公式LINEを使って顧客とコミュニケーションしている
・LINEやメールでの自動返信・予約対応ができている
【効果検証・改善】
・Googleアナリティクスでアクセス数や流入経路を把握している
・Googleサーチコンソールで検索キーワードを分析している
・施策ごとにKPIを設け、定期的に改善を行っている
【体制・パートナー】
・WEBマーケティングを任せられる社内人材がいる
・外注先の制作会社と密に連携できている
・補助金を活用してWEBマーケティングに投資したことがある
チェックが半分(7つ)以下の場合は、今すぐ対策が必要です。
特に「中小企業」「地方企業」にこそ、WEBマーケティングは大きな武器になります。御社の魅力を正しく届けるためにも、まずはできるところから始めてみましょう。
まとめ｜中小企業にとってWEBマーケティングは「投資」であり「資産」
内製か外注か迷うなら、まずはプロに相談してみよう
WEBマーケティングは一度きりの施策ではなく、継続的な改善と運用が必要な“仕組み”です。内製にはスピード感や柔軟性というメリットがありますが、中小企業にとってはリソースやノウハウの制約が大きなハードルになることもあります。
迷ったときこそ、まずは専門家に相談してみてください。部分的なサポートから、完全委託まで柔軟に対応可能な外注パートナーがいれば、社内に専門人材がいなくても成果を出すことができます。
関連記事：SEOに強いホームページ制作｜自作すべき？依頼すべき？失敗しない判断ポイント
地方企業にこそチャンスはある｜宮城・仙台のエリアで勝ち、さらに県外へ
WEBマーケティングの最大の強みは、地理的な制約を超えて勝負ができることです。
宮城・仙台を拠点とする企業であっても、ターゲット設定や戦略次第で、全国を相手にサービス提供が可能です。
実際、私たちCONVYでは、宮城県の中小企業様を中心に、全国を視野に入れたWEBマーケティング戦略を数多くサポートしてきました。地域密着と全国発信を両立する戦略こそ、地方中小企業の未来を切り拓くカギだと考えています。
御社の魅力を届けるための第一歩を踏み出しましょう
どれだけ素晴らしい商品・サービスでも、「知られていない」「伝わっていない」ことは大きな損失です。
WEBマーケティングは、その情報格差を埋め、本当に届けたい相手にメッセージを届けるための“投資”であり“資産”です。
CONVYでは、中小企業の皆さまが抱える課題に寄り添い、WEBマーケティングの企画・制作・運用までトータルでお手伝いしています。まずはお気軽にご相談ください。
