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SEOに頼っても売れない本当の理由
最近、「SEOを頑張っても全然集客できません」という相談をよく受けます。
SNSでも広告でも、「いいね」はつくのに、お客様は来ない。そんな声を数え切れないほど聞いてきました。
でも、その原因を掘り下げていくと、意外なほど多くのケースで「マーケティングではなく商品・サービスそのもの」に行き着きます。
SNSを見ていると、広告で溢れていますよね。
しかも、それらは“自分の興味や生活に合わせて配信されている”はずなのに、
似たような商品ばかりで、どれを選べばいいのかわからない──そんな経験はありませんか?
これはまさに、「どれも良い商品と思えない」という状態です。
つまり、“伝え方”ではなく“中身の差”が足りていない。
SEO対策や広告運用は、言ってみれば“燃料投下”のようなものです。
でも、燃料を注ぐ前に、まず“エンジン”を磨く必要があります。
エンジンとは、理念・強み・クオリティです。
ここが弱いままでは、いくらSEOや広告費に力を注いでも成果は続きません。
逆に、エンジンがしっかりしていれば、SEOのような戦術が長期的に効いていきます。
「クオリティ × 伝え方」――この掛け算こそ、真のマーケティング戦略です。
商品・サービスのクオリティが成果を左右する

情報があふれる時代、ユーザーは「見せ方」より「中身」で選びます。
それなのに、「差別化は難しいから」「今はSNSで発信した方が早い」と、
中身よりも発信方法を優先してしまう企業が増えています。
もちろん、発信は大事です。
ただし、“磨かれていない商品”を発信することは、むしろ逆効果です。
広告を出せば出すほど、ユーザーに比較され、評価され、離れられてしまう。
商品力・サービス力を上げるという方向性について
多くの企業が「商品力を上げる」と聞くと、まず“スペックを上げる”ことを考えます。
しかし、本来の商品力とは、市場のニーズに的確に応える力のことです。
お客様の「困っていること」「不安」「手間」をどれだけ具体的に解決できるか。
それが他社と比べてどれだけ優位性のあるものなのか。
これが、売れる商品・サービスの本質です。
見た目や数値よりも、「顧客の問題をどれだけ解消できるか」が商品力の指標なのです。
VRIOという考え方

商品力・サービス力を上げるという方向性について他社と比べた優位性という話を出しましたので、
1つ役に立つ考え方を紹介します。
企業の「強み」を戦略的に整理するための代表的なフレームワークが、VRIO分析です。
この概念を提唱したのは、アメリカの経営学者 ジェイ・B・バーニー(Jay B. Barney)です。
彼は企業の持つ「内部資源(Resource)」が、どのように競争優位をもたらすかを説明しました。
VRIOは次の4つの視点から、自社の強みを見極める考え方です。
・V(Value/経済的価値):顧客にとって価値があるか
→ その商品・サービスは、お客様の課題を具体的に解決しているか。
・R(Rarity/希少性):世の中に溢れていないものか
→ 他社や市場で一般化しておらず、独自性を持っているか。
・I(Imitability/模倣困難性):簡単に真似されない仕組みやノウハウか
→ 他社が再現できない技術、経験、関係性、信頼基盤を持っているか。
・O(Organization/組織):組織が強く、それを活かす体制があるか
→ 個人の力ではなく、組織として再現性を持って提供できるか。
この4つのすべてを満たしたとき、初めてその企業は、持続的な競争優位(Sustained Competitive Advantage)を築けると言われています。
つまり、商品力・サービス力を高めるとは、
単に「良いものを作る」ではなく、「他社が真似できない価値を、仕組みで提供できるようにすること」です。
強みを打ち出す方向性の具体例

1. たとえば、日本のインフラを支える企業のシステムを作っている会社が、
それをPRしていなかったら… 非常にもったいない話です。
「誰もが使うシステムを開発している会社が作った新商品」
それだけで信頼は一気に高まります。
VRIOの観点も満たしていると思いませんか。

2. また、卸売業のように一見差別化が難しい業種でも、
視点を変えれば“独自の価値”がいくつもあります。
たとえば、鋼材を金属加工会社に卸している企業であれば、
・鋼材メーカーの最新情報を最前線で入手できる
・複数メーカーの動向を比較できる
・多くの販売先や最終消費者の声を知っている
こうした情報を活かせば、単なる卸ではなく業界をつなぐコンサルタント的存在になれる。
つまり、商品を「売る」ではなく「活かす」立場に変わることができるのです。
CONVYはWEBマーケだけでなく、御社の強みの言語化も支援できます。
毎月3社限定で無料コンサルティングを受け付けています。
壁打ち相手にご利用ください。
“クオリティ×伝え方”で成果を最大化する

商品やサービスのクオリティを磨いたあとに重要なのが、“伝え方”です。
どれだけ良い商品でも、「良さが伝わらなければ存在しないのと同じ」です。
私が支援した学習塾の例では、定期テストや入試が年々簡単になり、
“対策すれば点が取れる”時代になっていました。
しかし、その塾は「考える力を育てる」という信念を貫きました。
一見遠回りに見えても、難関高校・大学を目指す生徒にとっては確かな強みでした。
その“理念とこだわり”をホームページやSEO構成の中で正しく言語化し、
「思考力を伸ばす指導」へ共感した保護者から問い合わせが増加し、
結果として、広告費をかけずに自然流入が倍増しました。
CONVYの強みは、この「クオリティ×伝え方」を設計することにあります。
商品やサービスの価値を整理し、最も伝わる形で構造化する。
“本物の価値”を正しく伝える仕組みを整えることが、私たちの役割です。
これがSEO対策の本質と言えるでしょう。
CONVYは、東京や千葉など首都圏でもSEOコンサルティング支援しており、
競争環境が厳しいところでバチバチに競って成果を出しています。
首都圏レベルのSEO対策を仙台市、宮城県、東北で提供いたします。
商品力に自信があるのに売れていない場合
もし、すでにクオリティには自信があるのに売れないとしたら、
それは「認知度の壁」にぶつかっている可能性があります。
認知が低いということは、信頼を得るまでに時間がかかるということ。
その場合は、悩みの解決や実績を正直に伝えるコンテンツを増やし、
並行して広告を使って“知ってもらうフェーズ”を乗り越える必要があります。
広告宣伝費は「ムダ」ではなく、信頼獲得までの必要経費です。
伝わるべき人に届けるための投資と考えましょう。
まとめ:まずは「磨く」ことから始めよう
SEOやSNSで伸びている企業は、例外なく中身が良く、
本当にお客様に喜ばれる商品・サービスを持っています。
マーケティングの第一歩は、“伝える”ことではなく“磨く”ことです。
もし、「うちはいい商品を持っているのに伝わらない」と感じているなら、
それはマーケティングの出番です。
CONVYは、
・中小企業診断士として事業の本質を整理し、
・SEOコンサルタントとWeb解析士として“伝わる構造”に変換する。
良いものを、正しく伝える。
その橋渡しが、私たちの仕事です。
「SEOを頑張っても成果が出ない」
「伝え方より“中身”を整えたい」
まずは“強みの言語化セッション”で、自社の本質を整理しませんか?