ブログ

美容室にとってホームページ集客は効果があるのか|美容室オーナーの5つの問いに、実測データで答えます

美容室のホームページ集客は効果があるのか

投稿日:

更新日:

こんにちは。WEBマーケティング会社、株式会社CONVYの草彅です。中小企業診断士でもあります。

美容室のホームページ集客について、こんなことを考えていませんか。

  • ポータルサイトの掲載料が高い。自社のホームページで何とかならないか
  • 作るといくらかかるのか。そもそも効果は本当にあるのか
  • 持ったとして、更新にどのくらい手がかかるのか
  • ホームページを持つだけで、本当に何か変わるのか

先に結論を書きます。美容室のホームページ集客は、正しい順番でやれば効果があります。ただし「持つだけ」では変わりません。変わるのは、順位やアクセス数という数字が動き始めてからです。

当社は自社サイトで、狙った言葉で1位になった固定ページを9か月半で4ページから13ページに増やしました。Googleビジネスプロフィールは、口コミ0件のまま太白区1位です。数字が動くのを毎月見るのは、正直いちばん面白いところです。

この記事は、上に並べた問いに順番に答えていく形で書きました。

美容室がホームページ集客をするとき、市場としてどうなのか

まず店の数です。厚生労働省の「美容業概要」によると、全国の美容所は27万4,070施設(令和6年3月末現在)で、前年度から1.5%増えています。従業美容師数も57万9,768人と、前年より7,958人増えました。

同じ資料は、業界の経営課題として「店舗過剰」「低価格化」「客数の減少」を挙げ、なかでも客数の減少を経営者の多くが第一の問題としている、と書いています(出典: 厚生労働省「美容業概要」)。

店が増えればお客様はより多くの店に分かれます。ポータルサイトの一覧に並んで比べられる場所だけに頼っていると、この分散をそのまま受けることになります。美容室のホームページ集客を考える理由は、ここにあります。自分の店を名指しで探してもらう入口を、自分の持ち物として持つためです。

市場の大きさを表すのは、美容室側の言葉ではありません。お客様が実際に打っている言葉です。当社がキーワードプランナーで測った実数を出します(日本国内・2025年8月〜2026年7月)。

お客様が検索している言葉と回数。美容室100万回・美容院100万回・ヘアサロン11万回・ウルフカット24.6万回・髪質改善3.31万回

まず、いちばん大きな気づきから。「美容室」と「美容院」は、どちらも月100万回で同数でした。いっぽう「ヘアサロン」は11万回で、約9分の1しかありません。

つまり呼び方が違うだけで、需要が9倍変わります。そして「美容室」と「美容院」は、どちらか一方ではなく両方が同じだけ検索されています。美容室のホームページに片方しか書いていなければ、単純計算で半分を取りこぼしていることになります。ここは今日から直せる部分です。

次に、お客様は店名ではなくやりたい施術で探しています。「ウルフカット」24万6,000回、「ヘッドスパ」20万1,000回、「縮毛矯正」16万5,000回、「インナーカラー」9万500回。これは「美容室のホームページに、どんなページを作るべきか」への直接の答えになります。

そして「髪質改善」だけが直近3か月で+22%と伸びています。他の言葉が横ばいかマイナスのなかで、ここだけ増えている。いま需要が育っている言葉です。

最後に地域です。「美容室 仙台」は月1,600回、「美容院 仙台」は590回。全国から見れば桁が3つ落ちますが、1,600回は1店舗が相手にするには十分な数です。そしてここでも表記ゆれの差は残っていて、約2.7倍違いました。

この数字は推計ではなく、Googleキーワードプランナーの画面から取ったものです。実際の取得画面が次の表です。

Googleキーワードプランナーで測定した美容室関連キーワードの月間平均検索ボリューム一覧
Googleキーワードプランナーの取得画面(地域: 日本/2025年8月〜2026年7月・2026年8月30日取得)

問い①:ポータルの掲載料が高い。美容室独自のホームページで代わりになりますか

正直に答えると、すぐには代われません。併用が現実的です。

ポータルサイトは、美容室が新規のお客様と出会う場所としてよくできています。いきなり掲載をやめると、入口がひとつ消えます。

ただし性質は大きく違います。掲載料は毎月出ていく変動費で、払うのをやめた月から効果もゼロになります。いっぽうホームページとGoogleマップは、育てるほど資産になります。当社の実測でも、一度出た順位はその後しばらく施策を止めても残りました。

提案する順番はこうです。マップとホームページで新規が入る状態を先に作り、そのうえで掲載プランを下げる。やめるのではなく、依存の度合いを下げるという考え方です。

問い②:美容室はホームページで本当に集客できますか

美容室のホームページ集客は、効果はあります。ただし時間がかかります。ここは正直に書きます。

当社は自社サイトで、狙った言葉で1位を取れている固定ページの数を定点観測しています。公開から約1ヶ月の時点で4ページ、約9.5ヶ月後に13ページでした。正しく設計しても、検索で評価されるには時間という要素が要ります。

逆に言えば、積み上がります。4ページが13ページになったのは、途中でやり方を変えたからではなく、同じことを続けたからでした。美容室のホームページ集客でも、公開してすぐ予約が増えるとは考えないほうが安全だと思います。

問い③:美容室業界だと、ホームページ集客にいくらかかりますか

美容室のホームページ制作の金額の幅は非常に大きく、数万円から数百万円まであります。当社はホームページ制作の相場の記事で、地方の実勢価格まで書きました。

金額そのものより大事なのは、その金額に「検索の設計」が入っているかどうかだと考えています。どの言葉で検索されたときに、どのページが受け止めるのか。これが決まっていないホームページは、きれいでも見つかりません。

見積もりを比べるときは、「この金額に、どの言葉で見つかるようにする作業は入っていますか」と聞いてみてください。

問い④:美容室がホームページで集客を続けるのに、どのくらい手がかかりますか

美容室の場合、更新の中心になるのはInstagramです。当社も自社で運用しているので、工数を実測で出します。

  • お知らせ型(写真+文):1本あたり約1時間。月8本で8時間
  • 反応や滞在時間を伸ばす10枚のカルーセル:1本あたり約3時間。月8本で24時間
  • リーチを伸ばすリール:1本あたり約6時間。月8本で48時間

月48時間は、週12時間です。施術をしながら続けられる量ではないと思います。動かしたい指標を先に決めてから形式を選ぶのが現実的です。全部やる必要はありません。

問い⑤:美容室は、ホームページを持つだけで変わりますか

変わりません。ここははっきり書きます。

作っただけの美容室のホームページは、誰にも見つからないまま置かれているのと同じです。変わるのは、次の3つが揃ったときです。

  • お客様が実際に打つ言葉で、受け皿のページがある
  • Googleマップと情報がそろっていて、地域検索で見つかる
  • 数字を毎月見て、次の一手を決めている

この3つ目が抜けている美容室が多いと感じています。順位もアクセス数も無料で見られます。数字が動くのを見るようになると、更新が作業ではなくなります。

なお、順位を上げる裏技のようなものはありません。Google自身が公式ガイドで「Google でのランキングがトップになるような秘訣はありません」と書いています(出典: Google検索セントラル「SEOスターターガイド」)。同じガイドは、手を入れても目に見える変化がすぐ出るとはかぎらない、とも書いています。美容室のホームページ集客も同じで、お客様が打つ言葉に自分の店の情報を合わせて、数字を見ながら直していく作業が効いてきます。

美容室のホームページ集客でアクセルを踏む、3つのWEB施策

ここからは、美容室のホームページ集客と合わせて動かす3つの施策です。先に性質の違いを並べておきます。どれが良いかではなく、いつ効いて何が残るかが違います。

WEB広告・SEO/MEO・Instagramの比較。いつ効くか、止めたらどうなるか、かかる費用
3つの施策は、いつ効いて何が残るか

① Googleマップ|美容室が最初に整える場所。費用ゼロです

「地域名+美容室」で検索すると、美容室のウェブサイトより先に地図が出ます。ここに出ていなければ、ホームページの前に見つかりません。

当社は自社のGoogleビジネスプロフィールを8ヶ月運用し、口コミ0件のまま太白区1位に入りました。見られる回数は11月の79回から6月の128回へ約6割増えています。やることはGoogle公式のヘルプに書かれている範囲で足ります。費用はかかりません。

注意点として、マップで最初に表示されるのは3位までです。4位以下は「さらに表示」を押さないと見えません。

② ブログ|美容室のお客様が打つ言葉で書く

美容室のホームページ集客でブログを書くなら、サロンの日常より、お客様が検索する言葉から選ぶほうが届きます。「地域名+髪質改善」のように、悩みや目的の言葉です。

③ WEB広告|美容室ではむしろ効く可能性が高い

ここは誤解のないように書きます。当社はGoogle広告に約半年で53万円をかけて検証し、実質の問い合わせは0件でした。ただしこれはBtoBの、しかもWEBマーケティングという商圏での結果です。検索の母数がそもそも足りていませんでした。

美容室はBtoCで、「地域名+美容室」が毎日検索されている市場です。条件がまったく違うので、広告が効く可能性はむしろ高いと考えています。

お伝えしたいのは失敗談ではなく手順です。出稿する前に、自分の地域の検索数を数千円で確かめられます。当社の53万円は、確かめずに出すとどうなるかという裏づけとして読んでください。

美容室ならではのオフライン。3つあります

ここまでWEBの話ばかりしてきましたが、美容室はオフラインが効きやすい業種です。理由は単純で、単価と心理的なハードルが低いからです。建築や設備の仕事は、名前を知ってもらっても「今すぐ頼もう」にはなりません。美容室は「一回行ってみるか」になります。しかも一度行けば、続けて通う商売です。

すでにやっていることばかりだと思いますが、美容室のホームページ集客とつなげると効き方が変わるので、3つ挙げます。

① 紹介カード|いちばん費用対効果が高いと言われています

美容室には、紹介が自然に生まれる場面があります。髪が変わった翌日に「どこで切ったの」と聞かれる、あの瞬間です。そのとき渡せるものが手元にあるかどうかで、話が流れるか残るかが変わります。

名刺サイズの紹介カードなら、印刷費は100枚あたり数千円程度です。紹介した側とされた側の両方に特典をつける形が、一般的におすすめされています。

WEBとつながるのはここからです。紹介で来た人は、来店前にたいてい店名で検索しています。友人にすすめられた店を、一度自分の目で確かめてから予約する。そのときに出てくるのがホームページとGoogleマップです。紹介カードを配るほど、この2つを見られる回数が増えます。

② チラシ|地味ですが、地域を絞れるのが強みです

チラシは古い方法に見えますが、美容室とは相性が悪くありません。商圏が半径2キロほどの商売なので、配る範囲をそのまま商圏に合わせられます。この「地域を絞れる」という性質は、Googleマップと同じです。

期待値は先に知っておいたほうがよいと思います。チラシの反応率は0.01〜0.3%が一般的な目安とされています(出典: 株式会社ウィット「チラシの反応率とは?平均値・計算方法」)。1万枚配って1〜30人という幅です。少なく感じると思いますが、美容室は一度来た方が続けて通う商売なので、1人の価値をその先まで含めて見る数字になります。

ここでもWEBとつなげられます。チラシにホームページのQRコードを載せて、専用のページに来てもらうと、何人が反応したかが数字で見えます。配った枚数と、そのページを見た人数。この2つが分かれば、次に配る枚数を決められます。感覚ではなく数字で回せるようになると、チラシも面白い施策になります。

③ 経営者の集まりに出る|美容室が有利な場所です

異業種交流会や商工会の集まりは、業種によって向き不向きがはっきり分かれます。美容室は、いちばん向いている側です。

その場にいる全員に、髪があります。そして月に一度は切りに行きます。建築や保険のように「今は必要ない」と言われる商売ではありません。名刺を渡して「近くなので、よかったら一度どうぞ」と言えば、「じゃあ次は行ってみるか」になります。相手の側にも断る理由がありません。

しかも経営者は、自分が良かったものを人に話す機会が多い立場です。一人来ていただけると、その先につながることがあります。

この3つに共通しているのは、人が動いたあとには、そのつど検索が来るということです。紹介されても、チラシを見ても、名刺をもらっても、その次に店名で調べられます。オフラインで作った関心を受け止めるのが、美容室のホームページ集客とGoogleマップの役割です。両方があって初めて回ります。どちらか片方だけでは、もったいない使い方になります。

まとめ|美容室でホームページ集客を成功させるために順番が大切です

  • ポータルはやめるのではなく、依存の度合いを下げる
  • 効果は出るが時間がかかる(当社は9.5ヶ月で1位が4→13ページ)
  • 持つだけでは変わらない。数字を見て次の一手を決めるところまでが1セット
  • 順番は、Googleマップ → ホームページ → ブログ・広告
  • 会計時の一言とQRコードで、オフラインからWEBへ戻す
美容室が手をつける順番。Googleビジネスプロフィール、サイトの言葉、ブログ、広告の4ステップ
美容室が手をつける順番

美容室のホームページ集客を、どう進めるか

最後に、美容室のホームページ集客で当社がお手伝いできることを3つ書きます。

まず、ご自身でやってみることをおすすめします。Googleマップは費用ゼロで始められて、順位もアクセス数も無料で見られます。数字が動くのを見るのは、思ったより面白い作業です。

ひとりでは続かない、という方には個別指導があります。1対1のWEBマーケ個別指導です。私が代わりにやるのではなく、ご自身に手を動かしていただいて、私は隣にいます。月2回・1回90分、1クールは6か月。先行モニターとして3名の方をお迎えしています。

本業が忙しくて手が回らない場合は、当社がまるごと引き受けることもできます。ホームページ制作、Googleマップの運用代行、SNS運用、広告運用まで、美容室のホームページ集客に必要な部分だけでもお受けしています。

当社は1エリア1業種1社限定で支援しています。同じエリアの2社目はお断りする運用のため、先着順です。ホームページの無料診断も行っていますので、ご相談はお問い合わせからどうぞ。

美容室のホームページ集客でよくある質問

Q. 美容室では、ホームページとInstagramのどちらが先ですか

A. その前にGoogleマップです。費用ゼロで、地域検索の最上部に出る場所だからです。次にホームページ、そのあとInstagramの順を提案しています。

Q. 美容室のホームページは自分で作れますか

A. 作れます。ただし時間はかかりますし、ページを増やせるサービスを選ぶ必要があります。この記事で説明したことも設計に含める必要がありますので、検討が必要です。

Q. 口コミが少なくても、美容室のホームページ集客はできますか

A. 当社は口コミ0件でマップ1位を取れています。数だけで決まるわけではないと考えています。ただし付き始めたら、返信は丁寧にしたほうがよいと思います。

正直な留保|これは美容室での支援実績ではありません

ここまでの数字は、すべて当社1社の、しかも自社サイトでの実測です。美容室を支援して得た数字ではありません。業種が違えば検索の動き方も変わります。ただし経営にも共通の型があるように、どの業界でもWEBマーケティングの共通の型があります。まずはご相談ください。

メール講座「WEBを売上に変える3通」(無料)

3通で終わります。売り込みはしません。中小企業診断士が、東北で実際に試したことだけを書きます。

  • 1通目:東北で100社近くのホームページを見て、気づいたこと
  • 2通目:広告に53万円使って、問い合わせは0件でした
  • 3通目:順位は目的ではありません

発行者:株式会社CONVY/お問い合わせはこちら。配信解除はメール本文のリンクからいつでも行えます。

Writer

著者情報

株式会社CONVY

代表取締役

草彅 達史

TATSUFUMI KUSANAGI

外資系スーパーマーケット、大手学習塾の教室責任者・エリアマネージャー・経営企画部(財務・広報の責任者)を経て(株)CONVYを設立。
主にマーケティング戦略の立案とWEBマーケティングの実行支援、財務分析と改善策の立案で中小企業の売上拡大を支援しています。
中小企業の倒産理由の7割を「販売不振」が占めています。そんな厳しい経営環境の中、「中小企業が夢を諦めず、夢を叶えるための支援をしたい」——。その想いから、CONVYは立ち上がりました。中小企業診断士として、現場に寄り添い、確かな実行力で、売上アップと経営改善をともに目指してまいります。

経営コンサルティングの国内唯一の国家資格:
中小企業診断士の資格を保有