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ホームページ制作の相場と、地方の実勢価格|補助金で待つべきか、今すぐ作るべきか

見積書と電卓を机に広げてホームページ制作の費用を検討している様子

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導入

ホームページを作りたいけれど、いくらかかるのか分からない——という方に向けて書いています。

先に結論を3つ申し上げます。

①相場は「何を作るか」より「どこに頼むか」で決まります。自作・フリーランス・制作会社で、桁がひとつ変わります。

②よくある相場表は、ほぼ全国一律で書かれています。ですが実際には、地方と首都圏で価格帯は違います。この記事では仙台の実勢価格を、当社の金額そのままで出します。

③補助金を使うと安くなりますが、公開が2〜3ヶ月遅れます。そして遅れた期間に取り逃す売上のほうが、補助金の額を上回ることがあります。ここは制作会社があまり書かない部分だと思うので、試算まで書きました。

なおこの記事は当社の価格をおすすめするものではありません。安いところに頼むべき場合もありますし、今回は作らないほうがいい場合もあると思っています。判断の材料として読んでいただければと思います。

相場は「どこに頼むか」で決まります

まず、一般的に言われている相場を整理します。

依頼先初期費用の目安向いている場合
自分で作る(Wix・ペライチ等)0円〜数万円
+月額
とにかく早く、名刺代わりのページが欲しい
フリーランス10万〜50万円ページ数が少なく、更新も自分でやる
制作会社50万〜300万円集客まで含めて任せたい/原稿や撮影も頼みたい

この幅の広さが、混乱のもとだと思います。同じ「ホームページ」という言葉で、5万円のものと300万円のものが呼ばれているからです。

違いは主に、誰が中身を考えるかです。安いほど、設計・原稿・写真をご自身で用意することになります。逆に高くなるほど、そこを引き受けてもらえます。技術料の差というより、手間をどちらが持つかの差だと考えています。

地方の実勢価格は、全国の相場表と違います

相場を解説している記事をいくつか読みましたが、地域差に触れているものが見当たりませんでした。ほとんどが全国一律の表です。

ですが実際には違います。首都圏の制作会社に頼めば同じ内容でも高くなりますし、地方の相場はもう少し下にあります。人件費も、求められる規模も違うからです。

そこで、当社の実際の金額を出します。

項目金額
ホームページ制作(基本料金)50万円 〜 110万円(税抜)
保守(公開後)月1.5万円

※ 2026年8月時点。内容によって変わります。詳しくは料金ページホームページ制作のページをご覧ください。

この金額には、原稿と写真の手配、SEOの初期設定が入っています。そのぶん、自作やフリーランスより高くなります。安いほうがいいなら、当社は向きません。

正直に申し上げると、50万円という金額は、当社にとって効率のいい商品ではありません。1本あたり少なくとも2〜3ヶ月かかるので、時間あたりで見ると他の仕事の方が割がいいくらいです。それでもお受けしているのは、公開後の保守や改善まで含めて長くお付き合いする前提だからです。

ページ数で金額が上がるのは、正しいです

「10ページでいくらですか」と聞かれることがあります。そして当社の料金も、ページが増えれば上がる設計です。ここは多くの制作会社と同じだと思います。

ただ、同じ「ページが増えると上がる」でも、中身はかなり違います。ここが見積もりを比べるときの分かれ目になると考えています。

ページ単価が安い場合ページ単価が高い場合
1ページに何をするか用意された型に、いただいた文章を流し込むそのページで誰に何をどの順番で伝えるかを、1枚ずつ設計する
※詳細は次のセクションで説明します
原稿基本はご用意いただく取材して、こちらで書く
増える理由作業量が増えるから考える量が増えるから

安いほうが悪いという話ではありません。伝えたいことがすでに固まっていて、原稿もあるなら、型に流し込むやり方のほうが速くて安く済みます。

当社がページごとにやっていること

参考までに、当社が1ページに対して何をしているかを書きます。これをやるからページが増えると金額が上がる、という構造です。

① 台本を書く前に、価値を洗い出す

いちばん時間をかけているのがここです。お客様が感じている価値と、事業者さんが提供しているつもりの価値は、ずれていることが多いと感じています。そこを先に揃えないまま文章を書くと、きれいだけれど刺さらないページになります。

② 競合を調べる

同じ地域・同じ業種で、他社が何を言っているか。全員が同じことを言っている場合、そこで戦っても選ばれません。逆に、誰も言っていないのに需要がある部分があれば、そこを前に出します。

③ 経営の視点から見る

当社は中小企業診断士が担当します。ですから、集客の前に「その商品の単価は合っているか」「そもそも受けきれる体制があるか」まで踏み込むことがあります。WEBの話ではないところに原因があることは、実際にあります。

④ 検索で上位に入ることを前提に設計する

順位が取れないホームページは、あってもほとんど見られません。ですから当社は、作る段階から順位を取りにいく前提で設計します。あとからSEOを足すより、そのほうが結果的に安く済むと考えています。

ただし順位は約束できるものではありません。業種、地域、競合の状況で変わりますし、時間もかかります。「必ず1位になります」と言う会社があれば、そこは疑ったほうがいいと思います。

そして順位だけ取れても、中身が弱ければ問い合わせにはつながりません。だから①②③を先にやっています。上位に入ったときに選ばれる中身になっているか——そこまで含めて、当社の仕事だと考えています。

だから、見積もりはここを比べてください

金額だけを並べても比較になりません。次の3つを揃えて聞いてみてください。

  • 原稿は誰が書くのか(取材があるか、こちらで用意するのか)
  • 写真はどうするのか(撮影に来るか、素材で済ませるか)
  • そのページで何を達成したいのかを、一緒に決めてくれるか

同じ「10ページ」でも、この3つが違えば別の商品です。

補助金を使うと、公開が2〜3ヶ月遅れます

費用を抑える方法として、補助金がよく挙がります。実際、当社も補助金を使った制作の記事を書いています。

ただ、あまり書かれていないことがあります。時間がかかることです。

小規模事業者持続化補助金を例に、実際の流れを並べます。

やることかかる時間
何を売りたいかを決め、見積もりを取る数週間
商工会・商工会議所に相談し、経営計画を書く数週間〜1ヶ月
事業支援計画書を発行してもらう締切が申請より11日早い
申請する
採択発表を待つ数ヶ月
交付決定を待つさらに時間がかかります
ここでようやく制作に着手できる制作に1〜2ヶ月

交付決定の前に発注・支払いをすると、補助の対象外になります。だから「先に作っておいて、あとで申請」はできません。

公募の回によって差はありますが、相談を始めてから公開まで、半年前後かかることもあります。補助金を使わなければ、同じホームページが2〜3ヶ月で公開できます。

補助金を使う場合と使わない場合のホームページ公開時期の比較。補助金を使うと公開が約3ヶ月遅れることを示した図

この差をどう見るか、という話です。

遅れた期間で、いくら取り逃すか

ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。

まず、補助金でいくら浮くか

小規模事業者持続化補助金の場合、ウェブサイト関連費として受けられる補助金は上限30万円です(第20回・補助率3分の2)。仮に60万円のホームページなら、こうなります。

補助金を使う使わない
制作費60万円60万円
補助金−30万円0円
実際の負担30万円60万円
公開時期約6ヶ月後約2〜3ヶ月後

浮くのは30万円。そのかわり、公開が3ヶ月ほど遅れます。

次に、3ヶ月で取り逃す金額を出す

計算はこれだけです。

「3ヶ月で増えるはずだった受注の件数」×「1件あたりの単価」= 取り逃す金額

仮の数字で入れてみます。あくまで例であって、当社が保証する数字ではありません。

1件あたりの単価3ヶ月で2件増えたら30万円を上回るか
5万円10万円下回る
10万円20万円下回る
20万円40万円上回る
50万円100万円大きく上回る
1件あたりの単価別に、3ヶ月で2件受注が増えた場合の金額と補助金30万円を比較した図

単価が高い商売ほど、待たないほうが得になりやすいということです。1件20万円の仕事なら、3ヶ月で2件増えるだけで補助金の額を超えます。

ご自身の数字で計算してみてください。「3ヶ月で何件増えそうか」×「単価」が30万円を超えるなら、待つ理由は薄いかもしれません。

ただし、これには大きな前提があります

ホームページを公開したら、すぐ受注が増えるとは限りません。ここは正直に書かないといけないところです。

検索順位が付くまでには時間がかかりますし、公開直後は誰も見ていない状態から始まります。この点はホームページは公開直後でも効果が出るのかという記事に詳しく書きました。

ですから「3ヶ月待つと必ず損をする」とは言えません。公開してすぐ動くかどうかは、業種と、もともとの知名度と、地域によって変わります。

それでもこの計算をしてから決めるのと、しないで補助金を待つのとでは、意味が違うと思っています。補助金は「安くなる」だけでなく「遅くなる」——両方を天秤にかけて選ぶべきものだと考えています。

当社が納品した会社のなかには、公開後に受注が追いつかない状態になったところもあります。そういう場合、3ヶ月遅れることの損は、補助金の額をかなり上回ったはずです。逆に、公開しても半年動かなかった例も見ています。どちらも起こります。

では、どちらを選ぶか

こういう場合おすすめ理由
時期が決まっている(開業、新規事業、催事)補助金を待たない間に合わなければ意味がありません
1件あたりの単価が高い補助金を待たない数件で差額を超えます
今の受注が足りている補助金を待ってよい急ぐ理由がありません
手元の資金が本当に厳しい補助金を待つ無理に今やると続きません
単価が低く、件数で稼ぐ商売どちらでも差額を埋めるのに件数が要ります

「安くしたい」だけで補助金を選ぶのは、いちばん危ないと思っています。その半年で何が起きるかを、先に考えておいたほうがいいと思います。

なお補助金には審査があり、必ず採択されるわけではありません。落ちた場合、待った時間だけが残ります。そのリスクも込みで判断する必要があります。

安いところに頼むと、何が起きるか

金額の話をしたので、安く済ませた場合についても書いておきます。安いこと自体は悪くありません。合う場合もあります。ただ、あとで効いてくる差はあります。

あとで効いてくるところ内容
更新できるか自分で直せない作りだと、小さな修正のたびに費用がかかります
引き継げるか独自のシステムで作られていると、他社が触れません。作り直しになります
ドメインとサーバーの名義制作会社の名義になっていることがあります。移すときに揉めます
公開後に見てもらえるか作って終わりだと、順位が付かないまま放置になります

見積もりを取るときに「ドメインとサーバーは誰の名義になりますか」と聞いてみてください。ここで詰まる会社は、後々やりにくいかもしれません。

よくあるご質問

Q. 結局いくら用意すればいいですか

集客まで含めて制作会社に頼むなら、50万円台からが現実的だと思います。もっと安く作ることもできますが、原稿と写真をご自身で用意する前提になります。

Q. 月額いくらかかりますか

サーバー・ドメインで年1〜2万円ほど、保守を頼むなら月1万円台からが目安です。当社は月1.5万円です。公開して終わりではなく、毎月かかるものがあることは見込んでおいてください。

Q. 補助金は結局、使ったほうがいいですか

急いでいないなら使う価値があります。ただ、この記事に書いたとおり2〜3ヶ月遅れますし、審査に落ちる可能性もあります。「いつまでに公開したいか」を先に決めてから考えるのがいいと思います。

Q. 相見積もりを取ってもいいですか

取ってください。そのとき、金額だけでなく「原稿は誰が書くか」「写真はどうするか」「公開後に誰が更新するか」を揃えて聞いてみてください。ここが揃っていない見積もりを並べても、比較になりません。

Q. 仙台以外でも対応できますか

対応しています。東北全域でお受けしています。

まずはご相談ください

初回のご相談は無料でお受けしています。中小企業診断士が担当します。

「いくらかかるのか知りたい」だけの段階で構いません。お話を伺ったうえで、今は作らないほうがいい、あるいは補助金を待ったほうがいいと思えば、そのようにお伝えします。

Writer

著者情報

株式会社CONVY

代表取締役

草彅 達史

TATSUFUMI KUSANAGI

外資系スーパーマーケット、大手学習塾の教室責任者・エリアマネージャー・経営企画部(財務・広報の責任者)を経て(株)CONVYを設立。
主にマーケティング戦略の立案とWEBマーケティングの実行支援、財務分析と改善策の立案で中小企業の売上拡大を支援しています。
中小企業の倒産理由の7割を「販売不振」が占めています。そんな厳しい経営環境の中、「中小企業が夢を諦めず、夢を叶えるための支援をしたい」——。その想いから、CONVYは立ち上がりました。中小企業診断士として、現場に寄り添い、確かな実行力で、売上アップと経営改善をともに目指してまいります。

経営コンサルティングの国内唯一の国家資格:
中小企業診断士の資格を保有