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ホームページ診断は、無料でどこまで自分でできるか|有料ツールに頼らない方法

ホームページ診断を無料でやる方法

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導入

ホームページの調子が良いのか悪いのか、判断できないという方に向けて書いています。

先に結論を3つ申し上げます。

①無料の診断ツールが出す点数は、直す順番ではありません。点数が低いところから直しても、問い合わせは増えないことがあります。

②見るべきなのは、どこで詰まっているかです。表示されていないのか、クリックされていないのか、来ているのに問い合わせに至っていないのか。詰まっている場所によって、直すものがまったく変わります。

③そして今、その判断が難しくなっています。検索結果にAIの回答が出るようになって、1位でもクリックされないということが起きているためです。

この記事では、当社が実際に測っている数字を使って説明します。良く見える数字だけを選ぶことはしません。むしろ、都合の悪い数字のほうが説明になると思っています。

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無料ツールの点数は、直す順番ではありません

ホームページ診断のツールはたくさんあります。表示速度、モバイル対応、SEOの項目数。点数が出るので分かりやすく、私も使います。

ただ、点数が低い項目から直すのが正解とは限りません。

たとえば表示速度が60点で、問い合わせフォームが1つ前の画面に戻れない作りだったとします。ツールは表示速度を指摘しますが、直すべきはフォームのほうだと思います。速度が多少遅くても人は待ちますが、フォームで詰まった人は帰ってしまうからです。

点数は「見つけるための道具」であって、「決めるための道具」ではないと考えています。

診断で最初に見るのは、どこで詰まっているか

ホームページから問い合わせが来るまでには、段階があります。

段階詰まっていると直すもの
① 検索結果に表示されるそもそも誰にも見えていない順位。狙う言葉
② クリックされる表示はされているのに、選ばれていないタイトル。説明文
③ ページを読んでもらう来てすぐ帰られている内容。読みやすさ
④ 問い合わせる読まれているのに、行動されていない導線。フォーム

この4つのどこで詰まっているかを先に決めないと、直す場所を間違えます。そして①と②は、まったく別の問題です。ここを混同している方が多いのではないかと感じています。

「順位は上がったのに問い合わせが増えない」という場合、詰まっているのは②か③か④です。順位をさらに上げても、たぶん変わりません。

AIの回答が出るようになって、上位でもクリックされなくなりました

当社のSearch Consoleを、言葉ごとに並べてみます。直近28日で揃えた実測値です。

検索された言葉性質表示回数クリックCTR平均順位
学習塾 seo調べ物37010.3%4.1位
中小企業 webマーケティング調べ物24710.4%3.1位
製造業 seo対策発注19231.6%1.8位
仙台 seo対策発注5223.8%2.8位
同じ順位帯でも「調べ物」の言葉はCTR0.3〜0.4%、「発注」の言葉は1.6〜3.8%と10倍以上違うことを示した図

4つとも1.8位〜4.1位です。順位はほとんど同じです。それでもCTRは0.3%から3.8%まで、10倍以上の開きがあります。

そして、表示回数が多いほうがクリックされていません。「学習塾 seo」は370回表示されて1クリック、「仙台 seo対策」は52回で2クリックです。順位も表示回数も、クリックの説明になっていません。

ひとつ、あえて表から外した言葉があります

「seo 仙台」という言葉は、直近28日で表示4回・クリック1回・CTR 25%でした。数字だけ見れば、この記事でいちばん良い数字です。

ですが、使えません。1クリック増えれば50%、減れば0%になります。母数が4しかない率は、率として扱えないと考えています。

ご自身のデータを見るときも、表示回数が二桁に届かない行は、CTRを見ないほうがいいと思います。少ない母数ほど、良い数字が出やすいので、そこで喜んでしまうと判断を誤ります。

理由は、検索結果の一番上にAIの回答が出ているからでした

実際に検索してみると、当社のページはオーガニックの上位に出ています。ただしその上に「AIによる概要」が表示されていました。

検索した人はAIの回答を読んで、そこで終わっています。上位でもクリックされないのは、上位が「最初に目に入る場所」ではなくなったからだと考えています。

これは当社だけの話ではないようです。公表されている調査を、原典にあたって確認しました。

調査分かっていること
Pew Research Center(2025年7月)AIの要約が出た検索でリンクをクリックした割合は8%出なかった検索では15%。米国の成人900人・68,879件の検索を分析
Ahrefs(30万キーワード調査)AIの回答が出る語では、1位のCTRが34.5%低下(0.073→0.026)。調査対象は情報意図のキーワード
SparkToro(2024年)米国のGoogle検索の58.5%が、どこもクリックせずに終わっている

Ahrefsの調査で注目したいのは、対象が「情報意図のキーワード」に限定されていることです。AIの回答が出る語の99.2%が情報意図だという理由で、そこに絞って比較しています。

これは、当社のデータと一致します。当社でも下がっていたのは「製造業 seo」「学習塾 seo」といった調べ物の語だけで、「seo対策」「コンサルティング」が付いた語は下がっていません。

つまり「うちのCTRが低い」のではなく、「AIの回答が出る言葉では、誰でも下がる」ということだと思っています。

なおこの状況は動いています。SparkToroは2026年時点で「Google検索の3分の1未満しかクリックを送っていない」とも報告しています。数字は今後さらに変わると思っておいたほうがいいと思います。

だから、言葉の性質で分けて見る必要があります

言葉の性質当社のCTR
調べ物(知識を知りたい)製造業 seo/学習塾 seo0.3〜0.4%
発注(頼む先を探している)製造業 seo対策/仙台 seo対策1.6〜3.8%

調べ物の言葉は、AIが答えてしまいます。逆に「誰に頼むか」を探している人は、AIの回答では決められないのでクリックします。この違いはWEB集客は何から始めるべきかでも、広告の実測を交えて書きました。

ですから診断のときに「CTRが低い」と一括りにするのは、たぶん間違いです。どの言葉で低いのかまで見ないと、直す場所を間違えます。

なお調べ物の言葉で上位を取る意味がなくなったとは考えていません。当社の記事も、AIの回答の引用元として名前が出ています。クリックは減っても、読まれ方が変わっただけという見方もできると思っています。

「成果が出ていない」と思っていたページが、実は効いていました

もうひとつ、実際にあった話を書きます。

ある会社の相談を受けたときのことです。ホームページ制作会社のシステムに、アクセス数と人気のページは出ていました。ブログも書かれていました。ただ「何を見て、どう直せばいいのか分からない」というご相談でした。

社長は、あるページについて「アクセスは多いけれど、成果は上がっていない」とお考えでした。

そこで問い合わせから逆算して、その人がどのページを通ってきたかを見てみました。

結果は逆でした。社長が成果が出ていないと思っていた、まさにそのページを経由して、問い合わせが来ていました。

実際に見たのは、この2つでした

社長が見ていたのは、ページごとのアクセス数でした。制作会社のシステムに出ている「よく見られているページ」の一覧です。

ですがその数字は、「そのページが入口になったか」を教えてくれません。

そこで、GA4で2つの見方をしました。どちらも無料で、標準の機能です。

見たものどこで見るか分かること
ランディングページ別のコンバージョンレポート → エンゲージメント → ランディングページそのページから入った人が、問い合わせまで進んだか
経路データ探索探索 → 経路データ探索問い合わせ完了を終点にして、直前に見ていたページをさかのぼる

結果は、社長の見立てと逆でした。成果が出ていないと思われていたそのページが、入口として問い合わせにつながっていました。

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入口のページは、それ自体では成果ゼロに見えます

人は、最初にたどり着いたページで問い合わせるとは限りません。そこで会社を知って、料金ページや会社概要を見て、それから問い合わせます。

ページごとのアクセス数だけを見ていると、この動きが見えません。問い合わせの直前にいたページだけが評価されて、入口として効いているページは、何も生んでいないように見えます。

見方を変えただけで、評価が逆になりました。ページを直したわけでも、記事を書き足したわけでもありません。

自分でやるなら、この順番で見てください

ここまでの話を、手順にします。①から③までは、全部無料で、自分でできます。

① Search Console を入れて、4つの数字を出す

まずこちらです。「どの言葉で、何回表示されて、何回クリックされたか」が分かります。

すでに入っていることもあります。制作会社に頼んでいる場合は、「Search Consoleは入っていますか。私も見られるようにしてください」と聞いてみてください。入っていれば、閲覧権限をもらうだけで済みます。

開いたら左のメニューから「検索パフォーマンス」を選びます。上に数字の箱が4つ並びます。

ここで1つ、つまずきやすいところがあります。初期状態では「合計クリック数」と「合計表示回数」しか表示されていません。「平均CTR」と「平均掲載順位」は、その箱を自分でクリックしないと出てきません。

4つとも表示させてください。使うのは、その4つです。

Search Consoleの検索パフォーマンス画面。平均CTRと平均掲載順位はクリックしないと表示されない

② 言葉を「調べ物」と「発注」に分ける

同じ画面の下のほうに「クエリ」というタブがあります。ここに、検索された言葉が一覧で出ます。期間は右上で変えられます。まずは「過去12か月」で見てみてください。

その一覧を、2つに仕分けます。

目印になる言葉
調べ物〜とは/方法/やり方/比較/おすすめ/業種名+一般語
発注代行/制作/会社/依頼/対策/料金/相場/見積もり/地域名が入っている
Search Consoleのクエリ一覧。検索された言葉ごとの表示回数とクリック率が並んでいる画面

仕分けたら、それぞれのCTRを見比べてください。

発注の言葉でCTRが低いなら、そこは直す価値があります。タイトルや説明文を変えると動く可能性があります。逆に、調べ物の言葉でCTRが低いのは、直しても変わらないと思います。AIの回答に答えを取られている可能性があります。

③ 順位を、実際に測る

Search Consoleの平均掲載順位は、そのまま「今の順位」ではありません。

当社にも、シークレットモードで検索すると1位なのにSearch Consoleの平均掲載順位は9.5位と出る語句があります。

どちらも間違っていません。平均掲載順位は、地域も、端末も、時間帯も、すべて平均した値だからです。地域名の入った言葉なら、その土地からの検索では上位でも、遠くからの検索では下がります。平均すると、その中間の数字になります。

正直なところ、どれがいちばん効いているのかは、私にも特定できていません。ただ「平均掲載順位が低いから順位が取れていない」と判断するのは、たぶん早いと思っています。

ですから実際に検索してみてください。ブラウザの「シークレットモード ※⌘(Alt)+⇧(シフト)+N 」で検索するのがいちばん簡単です。「SEOチェキ」のような無料の順位計測ツールもあります。

そしてその言葉が月に何回検索されているかも確認してください。「アラマキジャケ」でもある程度分かりますし、「Google広告のキーワードプランナー」で見られます(Google広告のアカウントが必要ですが、無料で作れます)。商圏に需要があるかを数千円で確かめる方法も別の記事に書いています。月に10回しか検索されていない言葉で1位を取っても、来るのは10人以下です。

④ 問い合わせから逆算する ── 設定が入っていれば、無料でできます

本当はここがいちばん大事です。「問い合わせをした人が、どのページから入ってきたか」を見る作業です。

ただし、前提があります。アクセス解析に「問い合わせが完了した」ことを記録する設定が入っていないと、たどれません。

まず、そこを確認してください。GA4(グーグルアナリティクス)をお使いなら、「管理」→「キーイベント」に、問い合わせ完了が登録されているかどうかです。

入っていれば、ここから先は無料でできます。先ほどの2つです。

見るものどこで見るか
ランディングページ別のコンバージョンレポート → エンゲージメント → ランディングページ
経路データ探索探索 → 経路データ探索(問い合わせ完了を終点にする)

入っていなければ、④はできません。そして正直に申し上げると、ここまでやってくれる会社は少ないと思っています。

これは珍しいことではありません。WEB制作を専門にしている会社が作ったサイトでも、GA4の設定やグーグルサーチコンソールの設定まではやってくれてもアクセス解析まで入っていないことがあります。制作の契約に、計測の設定まで含まれていないことが多いためだと思っています。

実際、ご相談を受けたなかにも、制作会社のシステムでアクセス数と人気のページは見られるのに、問い合わせの経路だけはたどれないという状態の方がいらっしゃいました。

ここで止まった場合は、設定を入れるところからになります。制作会社に「問い合わせ完了をキーイベントに登録してください」と伝えれば、通じるはずです。

⑤ 詰まっている段階を、1つだけ決める

①〜④で見えたことを、最初の表(表示/クリック/読まれる/問い合わせ)に当てはめます。

そして直すのは1つだけにしてください。複数を同時に直すと、何が効いたのか分からなくなります。1つ直して、1ヶ月待って、また見る。地味ですが、これがいちばん早いと思っています。

ただし、数字だけでは決まりません

ここまで数字の話をしてきましたが、数字で決まらないことも多いと思っています。

数字が使えない場面
母数が小さすぎる月に数回の表示では、率を計算しても意味がありません。当社の商圏でもよくあります(Googleビジネスプロフィールの8ヶ月の推移でも同じことが起きました)
季節がある前月と比べても分かりません。前年の同じ月と比べる必要があります
そもそも検索されない商品お客様がその商品の存在を知らない場合、検索のしようがありません
時間が経っていない公開して数ヶ月は、順位が安定しません

ですから「数字を見れば分かる」とは書けません。数字は判断の材料であって、判断そのものではないと考えています。

とくに母数が小さいときは、数字より現場の話のほうが当てになることがあります。お客様が何を言って問い合わせてきたか。何を見て決めたか。そちらのほうが情報量が多い場面は、実際にあります。

よくあるご質問

Q. 無料の診断ツールは使わないほうがいいですか

使ってください。気づいていない不具合が見つかります。ただ点数の順に直すのではなく、どこで詰まっているかを決めてから使うほうが効くと思っています。

Q. Search Console は自分で入れられますか

入れられます。無料です。制作会社に頼んでいる場合は、すでに入っていることもあるので、まず「入っていますか」と聞いてみてください。

Q. CTRが低いと、順位も下がりますか

正直、はっきりしたことは言えません。関係があるという説もありますが、当社としては断定できる材料を持っていません。ただ、クリックされないページは、順位が高くても人が来ないという点だけは確かです。

Q. AIの回答に載るには、どうすればいいですか

当社が見ている限り、AIの回答に引用されているのは、そもそも検索で上位にあるページです。特別な小細工より、普通にSEOをやることのほうが効いているという印象を持っています。ただ、これは業界でも議論の中心になっていることでまだ結論は出ていない観測の範囲の話です。

Q. 診断だけ頼めますか

お受けしています。費用はかかりません。見たうえで「今は直さないほうがいい」と思えば、そうお伝えします。作り直しを考えている場合は、ホームページ制作の相場もあわせてご覧ください。

ホームページ無料診断のご案内

この記事に書いた5つを、そのまま無料で見ます。やり方を隠して「診断します」と言うより、中身を全部書いたうえで、同じことをやるほうが早いと思っています。

診断で見るもの
① 4つの数字表示回数/クリック数/CTR/平均掲載順位
② 言葉の仕分け調べ物と発注に分けて、直す価値のある言葉を特定します
③ 実際の順位と検索回数平均掲載順位ではなく、今の順位。その言葉が月に何回検索されているか
④ 問い合わせの経路設定が入っていれば、入口として効いているページを特定します
⑤ 詰まっている段階1つに絞ってお伝えします

進め方

  • オンラインで画面を見せていただければ、その場で一緒に見ます
  • アカウントの権限をいただく必要はありません
  • 設定が入っていない場合は、そこを入れるところからのご相談になります
  • 費用はかかりません。担当は中小企業診断士です

見たうえで「今は直さないほうがいい」と思えば、そうお伝えします。直す前に、そもそも直す必要があるのかを確かめる時間だと思っていただければと思います。

東北全域でお受けしています。

Writer

著者情報

株式会社CONVY

代表取締役

草彅 達史

TATSUFUMI KUSANAGI

外資系スーパーマーケット、大手学習塾の教室責任者・エリアマネージャー・経営企画部(財務・広報の責任者)を経て(株)CONVYを設立。
主にマーケティング戦略の立案とWEBマーケティングの実行支援、財務分析と改善策の立案で中小企業の売上拡大を支援しています。
中小企業の倒産理由の7割を「販売不振」が占めています。そんな厳しい経営環境の中、「中小企業が夢を諦めず、夢を叶えるための支援をしたい」——。その想いから、CONVYは立ち上がりました。中小企業診断士として、現場に寄り添い、確かな実行力で、売上アップと経営改善をともに目指してまいります。

経営コンサルティングの国内唯一の国家資格:
中小企業診断士の資格を保有