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WEB集客は何から始めるべきか|仙台の会社が、SEO・Google広告・Instagramを3つとも自分で試した結果

パソコンとスマートフォンとノートを並べてWEB集客の方法を検討している様子

導入

WEB集客に予算を使いたいけれど、SEO・Google広告・Instagram、どれから手をつければいいか分からない——という方に向けて書いています。

先に結論を2つ申し上げます。

ひとつめ。答えは「業種」より先に「商圏」で変わります。同じ業種でも、東京と仙台では違う答えになることがあります。理由は単純で、その地域に、その言葉で検索している人が何人いるかが違うからです。

ふたつめ。当社は3つとも自社で試しました。SEOとMEOで順位を取り、検索広告を半年ほど回し、Instagramは練習用のアカウントで投稿を積みました。この記事に書くのは、その実測です。

よく見かける整理は「SEOは長期、広告は即効、SNSは視覚的」というものです。これは間違っていないと思います。ただ、この整理にはひとつ前の問いが抜けていると考えています。まずそこから書きます。

結論|商圏に検索需要があるかで、答えが変わります

SEOも検索広告も、検索している人がいて初めて成り立ちます。

当たり前のことに聞こえますが、実務ではここが抜けます。「SEOは長期的に効く」と言われて記事を書き始めても、その言葉を月に数回しか検索されていない地域なら、1位になっても届く人はほとんどいません。

都市部では、この問題は起きにくいと思います。母数が大きいので、多少ニッチな言葉でも人がいます。ですが地方では、言葉によって母数がゼロに近いことが普通にあります。

ですから、最初にやるべきなのは「3つのどれを選ぶか」ではなく、「自分の商圏にどれくらい需要があるかを確かめること」だと考えています。

そしてこれは、数千円で確かめられます。やり方はこの記事の最後に書きました。先に読んでいただいても構いません。

3つは何が違うのか

まず、教科書的な整理を一度置いておきます。

SEO・MEOGoogle広告(検索)Instagram
効き始めるまで数ヶ月その日から数ヶ月
費用の性質作業に対して払うクリックに対して払う制作の工数に対して払う
止めたらどうなるかすぐには落ちないその日に止まる投稿は残るが伸びは止まる
向いている場面探されている商品・サービス今すぐ客がいて、単価が合う見た目で伝わる商品、店舗
いちばんの弱点時間がかかる払い続ける必要がある工数が読みにくい

この表自体は、他の記事にもだいたい同じことが書いてあると思います。問題は、この表だけでは選べないことです。

「今すぐ客がいて、単価が合う」と書きましたが、自分の商圏に今すぐ客が何人いるかは、この表からは分かりません。そこを確かめないまま選ぶと、たいてい高い授業料を払うことになります。当社もそうでした。

ここから、3つそれぞれについて、当社が実際にやって分かったことを書きます。

Google広告|半年やって分かったこと

当社は自社のサービスを売るために、検索広告を半年ほど回しました。そこで分かったのは、「設定次第で、まったく違う結果に見える」ということです。

既定のままだと、表示回数が実態より大きく見えます

Google広告を作ると、初期状態では「検索パートナー」と「ディスプレイネットワーク」への表示がオンになっていることがあります。これは、Google検索以外の提携サイトやアプリにも広告を出す設定です。

Google広告の設定画面で、検索パートナーとディスプレイネットワークへの表示をオフにする箇所
キャンペーンの設定で出てくる画面。初期状態ではチェックが入っていると思います。

この状態だと、表示回数もクリック数も、かなりの数字になります。レポートの見た目は良くなります。

ですが、そこに出ているのは「検索した人」ではありません。何か別のページを見ていたら広告が出てきた、という人です。当社の場合、そちらのクリックが大半を占めていました。

検索だけに絞ると、景色が変わりました

そこで、検索パートナーとディスプレイをオフにし、マッチタイプを完全一致とフレーズ一致だけに絞りました。「本当にその言葉で検索した人」だけに出す設定です。

結果、表示回数がほとんど立たなくなりました。週に数回という水準です。

そしてクリック単価が跳ね上がりました。クリック単価にある程度上限をつけたものの、100円台だったものが、絞り込むほど上がり、最終的には3,000円台になった週もありました。

これは入札が下手だったという話ではないと思っています。そもそも枠がほとんどないので、数少ない表示機会を取り合う形になり、単価が上がる。需要が小さい市場で起きる、自然なことだと考えています。

ここから決めたこと

当社は、この商圏・この言葉では、広告より先に順位を取るほうが合っていると判断しました。広告そのものを否定したわけではありません。リスティング広告SNS広告も、今もサービスとしてお受けしています。

需要がある商圏なら、広告はいちばん早い手段です。その日から出せて、その日から止められる。これに勝る速さはありません。

お伝えしたいのは、「効くかどうかは商圏で決まる。そしてそれは、出稿する前に確かめられる」ということです。確かめ方は最後の章に書きました。

SEO・MEO|順位が付くまでの時間と、付いたあと

次に、順位の話です。当社は自社サイトとGoogleビジネスプロフィールで、いくつかの言葉で上位に入っています。

検索した語対象の広さGoogleマップでの順位
SEO コンサルティング 太白区1位
SEO コンサルティング 仙台2位
SEO コンサルティング 宮城4位

※ 当社が計測ツールで取得した自社の実測値です。順位は日々変動し、検索する方の位置情報によっても変わります。

Googleマップで「SEO コンサルティング 仙台」を検索した結果に自社が上位表示されている画面

範囲を広げるほど順位が下がります。そしてGoogleマップは、3位以内に入らないとまず見られません。つまり「宮城県で4位」は、実際にはほとんど届いていないと考えたほうがいいと思っています。

この話はGoogleビジネスプロフィール運用代行の記事に詳しく書きました。

順位の良いところ|止めても、すぐには落ちません

広告は、支払いを止めたその日に表示が消えます。順位はそうなりません。当社は最近、Googleビジネスプロフィールへの投稿を怠っていますが、順位はまだ残っています。

作業が資産になる——これが順位のいちばんの利点だと思っています。

順位の悪いところ|時間がかかりますし、需要がなければ意味がありません

数ヶ月かかります。そして、ここが最初の章に戻るところなのですが、需要がない言葉で1位を取っても、来る人はいません。

ですから当社は、言葉を選ぶときに検索ボリュームの大きさで選んでいません。小さくても、確実に発注につながる言葉を選びます。SEO対策MEO対策のページに、考え方を載せています。

Instagram|いちばん読みにくいのは、工数です

3つのなかで、費用の読みにくさが際立つのがInstagramです。広告費のように「いくら払った」が明確ではなく、時間が費用だからです。

当社が投稿1本にかけている時間は、作り方によってこれだけ違います。

作り方1本あたり月8本なら
写真を1〜2枚並べてキャプションを書く1時間月8時間
見出しから原稿を書き、10枚のフィードにする3時間月24時間
台本を書き、撮影・編集してリールにする6時間月48時間
Instagram投稿1本あたりの制作時間の比較。シンプルな投稿が1時間、フィードが3時間、リールが6時間

月48時間は、週に12時間です。本業を持ちながら続けられる量ではないと思います。ここを見ずに「SNSは無料だから」と始めると、たいてい2ヶ月で止まります。

そして止まる理由は、時間がないからではありません。反応がないからです。いいねが数件しか付かない状態が続くと、優先順位が下がっていく。意志の問題ではないと思っています。

だから、測って決めます

当社は練習用のアカウントで9投稿を計測しました。分かったのは、「保存されるかどうか」が起点になっているということです。内容の難度を上げたら保存が増え、保存が増えたらリーチが伸び、結果としてフォロワーの実数が約2倍になりました。

面白いのは、2つの「率」はほとんど動かなかったことです。変わったのは届いた人数のほうでした。率だけ見て「伸びていない」と判断していたら、2倍の変化を見落としていたことになります。

詳しい数字は仙台のインスタグラム運用代行の記事に全部載せました。SNS運用代行のサービス内容もあわせてご覧ください。

ここまでの3つを、ご自身の商圏に当てはめるとどうなるか。その整理だけのご相談でも構いません。

では、何から始めるか

ここまでを踏まえて、当社がおすすめする順番を書きます。

順番① Googleビジネスプロフィールを整える(費用ゼロ)

まずここです。無料で、しかも早く動きます。カテゴリを正しく選び、会社名・住所・電話番号の表記を他の場所と揃え、写真を入れる。これだけで表示される場合があります。

お金をかけるのは、これをやっても動かないと分かってからで遅くありません。

順番② 商圏に需要があるかを確かめる(数千円)

次の章で書く方法で、自分の商圏・自分の言葉に、どれくらい検索があるのかを確かめます。ここを飛ばすと、あとの判断が全部あてずっぽうになります。

順番③ 結果によって、進む道を変える

確かめた結果おすすめ理由
表示回数がしっかり立つ検索広告を試す需要があるので、いちばん早い
表示回数がほとんど立たないSEO・MEOで拾うSEOは母数が小さくても費用が変わらないので、取ってしまえばタダで拾えます
そもそも検索で探される商品ではないInstagramなど、見てもらう形探されないものは、見つけてもらうしかない
商圏に検索需要があるかどうかで、SEO・検索広告・Instagramのどれを選ぶかを分けた判断フロー図

「検索が少ないならSEOも無駄では」と思われるかもしれません。ですが、広告とSEOでは母数の意味が違います。 SEOは母数が小さくても、1位を取る手間は変わりません。 当社が上位を取っている言葉も、検索は月に10回あるかどうかのものもあります。それでも問い合わせにはつながっています。 母数が小さくても、探している人の目的がはっきりしているからだと思っています。

また、3つ目について補足します。「探されない商品」は実際にあります。お客様自身がその商品の存在を知らない場合、検索されようがありません。飲食店の新メニューや、工芸品、ちょっと変わったサービスなどがこれにあたると思います。こうした商品は、SEOや検索広告とは相性が良くありません。

商圏の需要を、出稿する前に確かめる方法

この記事でいちばんお伝えしたい部分です。数千円で確かめられます。

手順

  1. Google広告のアカウントを作り、検索キャンペーンを1つ用意する
  2. 「検索パートナー」への表示を必ずオフにする(既定でオンのことがあります)
  3. 「ディスプレイネットワーク」への表示も必ずオフにする
  4. キーワードは、完全一致とフレーズ一致だけにする(部分一致は使わない)
  5. 1日の予算を少額に設定し、1〜2週間そのまま回す
  6. クリック数ではなく、表示回数を見る

読み方

表示回数がしっかり立つなら、その商圏にはその言葉で探している人がいます。広告を続ける価値がありますし、同じ言葉でSEOを狙う価値もあります。

表示回数がほとんど立たないなら、その言葉での純粋な検索需要は、まだ小さいということです。広告を増やしても、出る枠自体がありません。

なぜ、この設定でないといけないのか

既定のままだと、提携サイトへの表示が混ざるからです。そちらは表示回数が伸びやすいので、「検索されている」ように見えてしまいます。実際には、検索していない人に出ているだけ、ということが起こります。

当社がこの設定にたどり着くまでには、それなりの時間がかかりました。この記事を読まれた方は、最初からこの設定で試せます。

ひとつだけ注意点があります。この方法で分かるのは「その言葉の需要」だけです。言葉を変えれば結果も変わります。ひとつの言葉で表示が立たなかったからといって、その商売に需要がないという意味ではありません。いくつか試してみることをおすすめします。

よくあるご質問

Q. 3つ全部やったほうがいいですか

予算と人手が足りているなら、そうだと思います。ただ、足りていない状態で3つに手を出すと、どれも中途半端になります。当社がお会いしてきた事業者さんを見る限り、1つに絞って半年続けたほうが結果が出ています。

Q. 予算が少ない場合は、何から手をつけますか

Googleビジネスプロフィールです。無料で、しかも早く動きます。そのうえで、数千円で商圏の需要を確かめる。この2つは、どんな予算でもできることだと思っています。

Q. どれくらいで成果が出ますか

正直なところ、お約束はできません。商圏、業種、競合の状況で差が大きいためです。ただ、何をもって成果とするかは、最初に決めておきます。そこが曖昧なまま進めるのが、一番よくない進め方だと思っています。

Q. 検索需要の確かめ方が難しそうです

設定を間違えると、まったく違う結果が出てしまう部分ではあります。ご自身でやってみて分からなければ、無料相談で一緒に確認いたします。

Q. 広告代理店に頼むのと、何が違いますか

当社は中小企業診断士が担当します。広告だけ、SEOだけ、という切り分けをしていないので、「今は広告をやめたほうがいい」という提案もします。そこは代理店とは立場が違うところだと思います。

Q. 仙台以外でも対応できますか

対応しています。東北全域でお受けしています。

まずはご相談ください

初回のご相談は無料でお受けしています。

「3つのどれをやるべきか」の段階からで構いません。担当は中小企業診断士です。お話を伺ってみて、WEBより先に直したほうがいいところがあれば、そちらをお伝えします。

Writer

著者情報

株式会社CONVY

代表取締役

草彅 達史

TATSUFUMI KUSANAGI

外資系スーパーマーケット、大手学習塾の教室責任者・エリアマネージャー・経営企画部(財務・広報の責任者)を経て(株)CONVYを設立。
主にマーケティング戦略の立案とWEBマーケティングの実行支援、財務分析と改善策の立案で中小企業の売上拡大を支援しています。
中小企業の倒産理由の7割を「販売不振」が占めています。そんな厳しい経営環境の中、「中小企業が夢を諦めず、夢を叶えるための支援をしたい」——。その想いから、CONVYは立ち上がりました。中小企業診断士として、現場に寄り添い、確かな実行力で、売上アップと経営改善をともに目指してまいります。

経営コンサルティングの国内唯一の国家資格:
中小企業診断士の資格を保有