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こんにちは。仙台のWEBマーケティング会社、株式会社CONVYの草彅です。中小企業診断士でもあります。
酒蔵の集客について、こんなことで困っていませんか。
- 「銘柄は知ってもらえているのに、蔵のホームページが売上や来訪につながっている実感がない」
- 「ホームページを、何のために、どこから直せばいいのか分からない」
- 「海外のお客さんや観光で来る人にも届けたいが、何から手をつければいいのか分からない」
この記事では、日本酒を探す人がGoogleで実際に打っている言葉を、当社がキーワードプランナーで測った数字から始めます。全国・宮城県・仙台市の3つで同じ言葉を測り、季節の山をGoogleトレンドで見て、お客さんの立場で検索したときに何が並ぶかを確かめ、蔵のホームページに何を置くかまで書きます。
先に結論を書くと、宮城県で「日本酒」と探す人は月6,600回(前年比+23%)、「酒蔵」は1,600回(+19%)でした。そして銘柄の名前は、「一ノ蔵」が3,600回、「浦霞」「伯楽星」が1,900回、「宮寒梅」が1,600回。「酒蔵」と同じか、それ以上に探されています。銘柄の名前で検索すると、確かめた6銘柄とも1位は蔵の公式サイトでした。お客さんは、もう蔵のホームページに来ている。その先で「どこで買えるか」「どう読むか」「いまの季節の酒は何か」に答えられるかどうか。そこが、蔵のホームページで集客する分かれ目になる、というのが今の私の見立てです。
お酒を探す人は「日本酒」と打つ。蔵を探すなら「酒蔵」
まず、お酒と蔵を探す言葉です。同じ言葉を、地域の指定だけ変えて3回測りました。
| キーワード | 全国 | 宮城県 | 仙台市 |
|---|---|---|---|
| 日本酒 | 301,000(+22%) | 6,600(+23%) | 5,400(0%) |
| 酒蔵 | 135,000(0%) | 1,600(+19%) | 880(0%) |
| 宮城 日本酒 | 3,600(-18%) | 880(-12%) | 590(0%) |
| 地酒 | 18,100(0%) | 590(+22%) | 390(+23%) |
| 酒造 | 49,500(0%) | 590(+22%) | 320(+22%) |
| 宮城 地酒 | 480(0%) | 210(-19%) | 140(-35%) |
| 蔵元 | 12,100(-18%) | 70(0%) | 40(-25%) |
| 酒蔵見学 | 3,600(0%) | 70(-18%) | 40(-29%) |
※Googleキーワードプランナー、すべての言語、2025年9月〜2026年8月の月間平均。地域指定だけを変えて測定(2026年9月25日)。カッコ内は前年比。
宮城県で「日本酒」は6,600回で、前年より23%増えています。「酒蔵」は1,600回(+19%)、「地酒」は590回(+22%)。一方で、業界でよく使う「蔵元」は70回でした。お客さんの言葉は「酒蔵」です。なお、「酒蔵」の数字には、「酒蔵」と名の付く居酒屋を探す人も混ざっています。入力候補に、福岡県久留米市や仙台市の居酒屋の店名が出てきます。全国の135,000回だけでなく、宮城県・仙台市の数字にも混ざっている可能性があるので、そのつもりで読んでください。
宮城では「酒蔵」と同じか、それ以上に銘柄の名前で探される
次に、宮城の銘柄の名前を、例として7つ測りました。
| キーワード | 全国 | 宮城県 | 仙台市 |
|---|---|---|---|
| 一ノ蔵 | 12,100(0%) | 3,600(0%) | 1,900(-19%) |
| 浦霞 | 8,100(0%) | 1,900(+19%) | 880(0%) |
| 伯楽星 | 9,900(0%) | 1,900(0%) | 1,300(-23%) |
| 宮寒梅 | 4,400(-18%) | 1,600(-19%) | 880(0%) |
| 日高見 | 5,400(0%) | 880(-12%) | 480(-19%) |
| 乾坤一 | 2,900(+24%) | 880(0%) | 590(0%) |
| 墨廼江 | 480(0%) | 140(+27%) | 70(0%) |
※Googleキーワードプランナー、すべての言語、2025年9月〜2026年8月の月間平均。地域指定だけを変えて測定(2026年9月25日)。カッコ内は前年比。銘柄は検索数の例として挙げたもので、順位や評価ではありません。
宮城県で「一ノ蔵」は3,600回で、「酒蔵」1,600回の2倍以上。「浦霞」「伯楽星」の1,900回も「酒蔵」より多く、「宮寒梅」は同じ1,600回でした。日本酒を飲む人は、蔵を探すより先に、飲みたい銘柄の名前を打っている、と読めます。

全国で見ても、「一ノ蔵」12,100回、「伯楽星」9,900回、「浦霞」8,100回。「宮城 日本酒」の全国3,600回より多い数字です。宮城の外に住む人も、県の名前ではなく銘柄の名前で探しています。銘柄の名前は、蔵にとって大きな検索の入口です。
銘柄の名前で検索すると、1位は蔵の公式サイト。その先で何を知りたいか
では実際に、お客さんの立場で検索すると何が出るか。2026年9月25日に、「伯楽星」「乾坤一」「宮寒梅」「日高見」「一ノ蔵」「浦霞」の6つで上位を確かめました。
6銘柄とも、1位は蔵の公式サイトでした。2位より下には、酒屋さんの商品ページや「正規販売店」のページ、日本酒の評価サイト、ランキング記事、宮城県酒造組合の蔵元紹介、蔵のInstagramやXが並びます。銘柄の名前を知っている人は、まず蔵のホームページに来ている、ということです。
では、その人は次に何を知りたいのか。Googleの検索窓に、銘柄の名前とスペースまで打つと、下に候補が出てきます。
- どこで買えるか:「伯楽星 販売店」「宮寒梅 特約店」「乾坤一 取扱 店」「浦霞 どこ」
- どう読むか:「乾坤一 読み方」「宮寒梅 読み方」「日高見 読み方」「乾坤一 由来」
- 季節の酒:「伯楽星 ひやおろし」「日高見 夏の純米吟醸」「日高見 秋あがり」「宮寒梅 サマータイム」
- 値段と種類:「伯楽星 値段」「伯楽星 純米大吟醸」「日高見 超辛口」

1位は取れている。あとは、蔵のホームページに来た人の次の疑問に、そのページの中で答えられているかどうかです。答えがなければ、その人は2位の酒屋さんや評価サイトに移って、そこで答えを見つけます。それでお酒が売れるなら悪いことではありません。ただ、蔵が自分の言葉で伝えたいこと(造り方、名前の由来、季節の酒の出る時期)を伝える場所は、蔵のホームページです。
季節の山は、銘柄が12月、酒蔵見学が2月
Googleトレンドで直近の1年を月ごとに並べました。「浦霞」は12月が71で山、10月の31の2倍以上です。「伯楽星」も12月の58が山で、「一ノ蔵」は11月から2月まで55〜59が続きます。別に比べた「日本酒」も、12月の73がこの1年でいちばん高く、いちばん低い7月は43でした。年末に、銘柄の名前で探す人が増えています。

「酒蔵見学」は2月の57が山でした。5年で見ると、2021年の年平均26から2023年に46まで戻り、その後も42〜45で続いています。
季節の山が分かれば、準備の時期も決まります。年末に向けた贈り物の案内は11月までに、見学の案内は1月までに、ホームページに出しておく計算です。
海外の人も、日本酒を探している
日本酒造組合中央会の発表では、2025年の日本酒の輸出総額は約459億円(前年比約106%)、輸出先は過去最高の81か国でした(2025年財務省貿易統計、2026年2月6日発表)。同じ発表で中央会は、輸出だけでなく「訪日外国人の消費・購入機会のさらなる拡大」に取り組むとしています。
では、英語で宮城の蔵を探すと何が出るか。日本のYahoo!検索で「sake brewery miyagi」と検索すると(2026年9月25日)、上位9件は、宮城県酒造組合の英語の蔵元一覧、観光サイトの蔵の紹介が2件、日本酒の紹介サイトが2件、酒販店が2件、ブログ、仙台駅の中にある醸造所のInstagramでした。9件の中に、蔵の公式サイトはありませんでした。検索する国や言語の設定で結果は変わりますが、英語で探す人がまず目にするのは、蔵の外の人が書いた紹介です。
蔵のホームページで受けるもの
当社は、相談窓口で酒造メーカーさんのご相談に乗りました。お話を聞いて、可能性しかない業種だと感じました。また、酒屋さんにはInstagramの運用を助言しています。フォロワーが順調に増えて、お店に寄ってくれる人が増えました。いまは、WEBマーケティング全体にもっと興味を持ってくださっています。ここから先は、その経験と、この業種の数字から考えた提案です。
銘柄ごとに1ページ。読み方と、名前の話から
銘柄の名前で探す人がいちばん多いので、銘柄ごとに1ページを作ります。ページの最初に読み方(ふりがな)を置き、名前の由来、味、合う料理、造りの種類(純米・吟醸など)と価格を並べる。「読み方」「由来」が入力候補に出ているのは、それを知りたい人がいるからです。蔵の人にとっては当たり前の読み方でも、初めての人には読めない名前が少なくありません。
「どこで買えるか」に答える、取扱店のページ
「販売店」「特約店」「取扱 店」「どこ」。銘柄の名前のあとに、いちばん多く並ぶのがこの言葉です。取扱店を地域ごとに並べたページを作り、酒屋さん、飲める飲食店、通販の窓口を分けて載せる。蔵で直接売らなくても、買える場所へ案内できれば、ホームページの役目は果たせます。取扱店の酒屋さんにとっても、お客さんを紹介してもらえるページになります。
季節の酒は、出る前にページを作る
「ひやおろし」「夏の純米吟醸」「秋あがり」。季節の酒は、銘柄の名前と一緒に探されます。出荷の日より前に、その季節の酒のページを作っておき、出る時期、量、買える場所を書く。年末の贈り物の案内も、12月の山より前の11月までに出しておくと、探し始めた人に間に合います。
酒蔵見学のページは、予約から帰りまで
「酒蔵見学 宮城」で検索すると、上位の多くは観光サイトのまとめ記事で、蔵の見学ページは2件でした。見学を受けている蔵なら、予約の方法、所要時間、試飲の有無、休みの時期、駐車場と公共交通での行き方を1ページにまとめる。車で来る人は試飲できないので、運転しない人向けの案内や、持ち帰り用の買い物の案内も添えておくと親切です。
英語のページを、まず1枚
英語で蔵を探す人に、蔵の言葉で答えるページです。全部を訳す必要はありません。蔵の紹介、主な銘柄と読み方、見学の案内、海外で買える場所を、まず1ページに。私は英語の講師をしていたこともあり、英語のページづくりのご相談にも乗れます。
取扱店の酒屋さんと、発信をつなぐ
お酒を買う人が実際に足を運ぶのは、酒屋さんです。当社が助言している酒屋さんでも、Instagramのフォロワーが増えるにつれて、お店に寄ってくれる人が増えました。蔵が新しい酒のページを出したら、取扱店の酒屋さんがそのページを紹介する。酒屋さんの発信を、蔵のホームページやSNSでも紹介する。蔵と酒屋さんが同じ時期に同じ酒の話をすれば、どちらの入口から来た人にも届きます。インスタの運用の考え方は仙台のインスタグラム運用代行の記事に書きました。
その言葉を、どこで見つけて、どう測るか
ここまでの数字は、当社のキーワードプランナーで取りました。ご自身でも同じことができます。順番だけ書きます。
Googleの検索窓で、銘柄の名前まで打って止める
ご自分の銘柄の名前のあとにスペースを入れて止めてください。下に出てくる候補が、実際に打たれている言葉です。「読み方」「販売店」「どこ」のような候補があれば、それがホームページに書いておくべき答えです。
キーワードプランナーで、数を付ける
Google広告のアカウントを作ると、広告を出さなくてもキーワードプランナーが使えます。ただし広告を出していないアカウントでは「1万〜10万」のような幅でしか出ません。幅で出たら幅のまま読んでください。
地名は、キーワードに足さずに地域指定で見る
「宮城 日本酒」と打つ人と、宮城にいて「日本酒」や銘柄の名前を打つ人は別です。後者のほうが多い。プランナーの地域欄を宮城県や仙台市にして、地名なしの言葉を測ってください。上の表はそうやって取っています。
ここまで読んで、「自分でやるには、ちょっと分かりにくい」と感じた方も多いと思います。それが普通です。分かりにくいところこそ、当社が隣で手を動かす場所だと思っています。入口は2つあります。
何が問題か、どこから手をつけるか、そこから悩んでいる方は、無料相談へ。ホームページと検索の結果を見て、いま何が起きているかを一緒に見ます。
方向は分かっている。でも進め方が分からない、コツを掴むまで数か月伴走してほしい方は、WEBマーケ個別指導へ。月2回・1回90分、私が隣にいます(先行モニター3名)。
酒蔵ならではのオフライン施策
取扱店に、銘柄カードを置いてもらう
酒屋さんの棚の前で、お客さんが知りたいのは読み方と味と合う料理です。それを載せた小さな銘柄カードを作り、取扱店に置いてもらう。カードに銘柄のページの二次元コードを載せておけば、家に帰ってからでも、蔵の話や季節の酒の予定を読んでもらえます。
蔵開きや試飲会で、次の季節の酒を案内する
蔵開きや試飲会に来る人は、その蔵のお酒をすでに気に入っている人です。帰りに渡す紙に、次に出る季節の酒と、その時期を書いておく。夏の酒、ひやおろし、年末の贈り物。次の山が来たときに、名前で探してもらえる準備になります。
酒蔵の集客でよくあるご質問
Q. 販売は酒屋さんや問屋さんに任せています。蔵のホームページで集客する意味はありますか
あると思います。銘柄の名前で探した人がまず来るのは、蔵の公式サイトでした。そこで「どこで買えるか」に答えて取扱店へ案内できれば、蔵で直接売らなくても、酒屋さんの売上につながります。ホームページは、売る場所というより、買える場所へ案内する場所として使えます。
Q. 蔵でネット通販を始めるべきですか
始めることはできます。国税庁の通達では、蔵が自分の製造場で、製造免許を受けているのと同じ品目のお酒を売ることは、販売業免許の例外とされています。実際に浦霞のように、公式のオンラインショップを持つ蔵もあります。ただ、蔵が直接売ると、取引のある酒屋さんと値段やお客さんを取り合う形にもなります。特約店で売っている銘柄なら、通販を始める前に、酒屋さんとの関係をどうするかを決めるのが先だと思います。通販を持たないやり方もあります。伯楽星の新澤醸造店は、公式サイトに都道府県ごとに取扱店を探せるページを置き、「どこで買えるか」に答えています。免許の扱いは、始める前に所轄の税務署で確かめてください。
Q. InstagramなどのSNSだけで十分ですか
新しい酒や蔵の様子を見せる場所としては向いています。ただ、銘柄の名前で検索したとき、上位に出るのはホームページでした。読み方、取扱店、見学の案内のように、いつ来た人にも同じ答えを返したい情報は、ホームページに置くほうが確実です。SNSは、そのページへつなぐ入口として使うのがいいと思います。
Q. ホームページには、ページをいくつから作ればいいですか
まずは、いちばん名前の知られている銘柄のページと、取扱店のページの2枚から始めてください。そのうえで、用意できるものは、ページを増やすことをおすすめします。ほかの銘柄、季節の酒、見学、英語のページ、甘酒や酒粕などの商品。甘酒は宮城県で月1,000回、酒粕は480回探されています。1つ用意できれば、その言葉で見つかる入口が1つ増えます。
Q. 仙台以外でも対応できますか
対応しています。東北全域でお受けしています。
まとめ|酒蔵のホームページ集客は、銘柄の名前で来た人に答える
- 宮城県で「日本酒」は月6,600回(+23%)、「酒蔵」は1,600回(+19%)。業界でよく使う「蔵元」は70回
- 「一ノ蔵」3,600回、「浦霞」「伯楽星」1,900回。宮城では「酒蔵」と同じか、それ以上に銘柄の名前で探される
- 銘柄の名前で検索すると、6銘柄とも1位は蔵の公式サイト。その先の「どこで買えるか」「読み方」「季節の酒」に答えるページを置く
- 銘柄の検索は12月、酒蔵見学は2月が山。11月までに贈り物、1月までに見学の案内を出す
- 日本酒の輸出は2025年に約459億円、81か国。英語のページを、まず1枚
この記事のような実測を、まずメールで3通読みたい方は、ページ下のメール講座(無料)へ。続きは毎週、Substackで書いています。
同じやり方で、他の業種も測っています。用途ごとに1ページ作って探す人を受ける話は花屋のホームページ集客に、温泉地の名前と過ごし方の言葉で宿が探されていた話は温泉旅館の集客に書きました。銘柄の名前と「近く」で店を選ぶお客さんを、酒屋さんがどう受けるかは酒屋のホームページ集客に書きました。
ご自身で手を動かしたいという方には、1対1のWEBマーケ個別指導もご用意しています。月2回・1回90分、私が隣にいます(先行モニター3名)。
当社は1エリア1業種1社限定で支援しています。同じエリアの2社目はお断りする運用のため、先着順です。ホームページの無料診断も行っていますので、ご相談はお問い合わせからどうぞ。
メール講座「WEBを売上に変える3通」(無料)
ホームページはあるのに、問い合わせが来ない。そんな経営者の方に、3通で終わるメール講座です。売り込みはしません。中小企業診断士が、東北で実際に試したことだけを書きます。
- 1通目:東北で100社近くのホームページを見て、気づいたこと
- 2通目:広告に53万円使って、問い合わせは0件でした
- 3通目:順位は目的ではありません
続きは、毎週1本のSubstack「診断士がWEBをやると」(無料)で書いています。3通を読んでから、そちらへどうぞ。
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