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こんにちは。仙台のWEBマーケティング会社、株式会社CONVYの草彅です。中小企業診断士でもあります。
「不動産会社や税理士からの紹介だけでは、先細りが不安」「相続登記の義務化で問い合わせが増えると思ったのに、来ない」「集客サイトやホームページ制作の営業を受けるけれど、決め手が分からない」——司法書士の先生から、こうしたお悩みを伺うことがあります。
この3つは、実は同じ場所につながっています。検索の数字を見ずに、集客の判断をしていることです。
先に結論を書きます。司法書士の集客で最初に見るべきは、集客のやり方ではなく「依頼者が打つ言葉」だと私は考えています。当社の実測では、先生が検索する「司法書士 集客」は月40回。一方、依頼者が打つ「相続登記」は月22,200回。555倍の開きがありました。
この記事では、キーワードプランナーの実測データと、当社自身が広告に53万円使って問い合わせゼロだった失敗の実測を並べて、司法書士の先生の集客を考えます。
検索の2層構造——士業のなかでいちばん極端でした
当社は士業向けの記事を書くたびに、検索の数を実際に測っています。司法書士まわりの実測はこうでした(2025年8月〜2026年7月・月間平均)。
先生が検索する言葉:「司法書士 集客」40回、「司法書士 ホームページ」90回、「司法書士 営業」110回。
依頼者が打つ言葉:「相続登記」22,200回、「相続登記 費用」4,400回、「会社設立 司法書士」480回。

行政書士や税理士でも同じ構造を確認しましたが、司法書士はこの落差がいちばん極端でした。理由は、依頼のきっかけが「相続」「会社設立」という出来事だからだと思います。依頼者は「司法書士」を探す前に、まず自分に起きた出来事の名前で検索します。
事務所のホームページで狙うべきは、この依頼者側の言葉です。
| 依頼者が打つ言葉 | 月間検索回数 | 動き |
|---|---|---|
| 相続登記 | 22,200 | — |
| 相続登記 義務化 | 8,100 | — |
| 相続登記 費用 | 4,400 | — |
| 相続登記 自分で | 1,600 | ほぼ横ばい |
| 相続登記 司法書士 | 880 | 直近3ヶ月+49% |
| 会社設立 司法書士 | 480 | — |
| 商業登記 司法書士 | 70 | 直近3ヶ月+250% |
依頼者は、まず「自分でやろう」とします
もうひとつ、数字から見えることがあります。「相続登記 自分で」は月1,600回、「相続登記 費用」は月4,400回。依頼者はいきなり事務所を探すのではなく、まず自分でできるか・いくらかかるかを調べます。
ここで隠さないことが、かえって入口になります。手続きの流れも費用も正直に書いたうえで、「ここまでは自分でできます。ただ、この部分は専門家に任せたほうが安全です」と線を引く。当社が自社のブログで「ホームページの自作」について同じ書き方をしたところ、その記事が問い合わせの入口になりました。「自分でやろうとした人」は、途中で「やっぱり頼みたい」に変わることが多いからです。
義務化から2年。検索は「頼む」方向へ動いています
相続登記は2024年4月に義務化されました。実測で面白いのはここからです。

「相続登記 義務化」は月8,100回で、制度への関心は続いています。「相続登記 自分で」1,600回はほぼ横ばい。ところが「相続登記 司法書士」880回は、直近3ヶ月で+49%、前年比+22%と伸びています。
義務化の直後は「自分でやれるか」を調べていた人たちが、2年経って「専門家に頼む」方向へ動き始めている——数字はそう読めます。頼みたい人が増えているのに、受け皿になるページを持つ事務所はまだ少ない。今ページを作る意味は、ここにあると思います。
なお「商業登記 司法書士」も直近3ヶ月で+250%と急伸していました。母数は月70回と小さいですが、会社関係の需要も動いています。
実演:私の会社の実測を出します
「言葉を選べば集客できる」と言うだけでは、上位のコンサル記事と同じになってしまうので、当社自身の実測を出します。
まず失敗から。当社はGoogle広告に約半年で53万円を使い、表示244,858回・クリック3,091回で、問い合わせは0件でした。原因は運用ではなく、狙った市場に検索の母数がなかったことです。数を確かめずに広告を出すと、こうなります。
一方でうまくいった実測もあります。当社は「TikTok運用代行 宮城」「MEO対策 宮城」という、月10回も検索されない語で検索2〜3位を取り、この2語から年3件の問い合わせをいただきました。数が小さくても、依頼を考えている人が打つ言葉なら、問い合わせは来ます。
司法書士の先生に置き換えるなら、「相続登記 ○○市」「会社設立 ○○市」です。全国語の「相続登記」22,200回で大手ポータルと戦う必要はありません。依頼者の言葉に地域名を付けた語を、1ページずつ取っていく。開業直後でも、ここなら現実的に戦えます。
司法書士は、「地域×取扱業務」で作れる入口がいちばん多い士業です
もうひとつ、司法書士の先生に有利な条件があります。取扱業務の幅です。相続登記だけでなく、相続放棄、遺産分割、不動産登記、商業登記、法人設立、家族信託、成年後見——どれも、依頼者が「手続きの名前」で検索する業務です。行政書士や税理士の記事を書いたときと比べても、検索の入口にできる手続きの数は明らかに多いと感じました。
つまり、「取扱業務×地域名」の組み合わせの数だけページが作れます。優先順位をつけるなら、私はこう考えます。
- 相続登記×地域名——需要が最大で、頼む側の検索がいま伸びています
- 費用の解説ページ——「相続登記 費用」月4,400回。検討中の人の入口です
- 「自分で手続きしたい方へ」の解説——月1,600回の受け皿。隠さず書くほど信頼されます
- 会社設立・商業登記——会社関係の需要も動き始めています
ただし、注意がひとつあります。手続き系の言葉には、法務局や司法書士会の公式サイトが上位を独占している語があります。公的機関が公式の答えを出している語は、正面から取りにいっても勝てませんし、勝つ必要もありません。ページを作る前にその語で実際に検索して、上位の顔ぶれを確かめてください。公式サイトが並ぶ語は避けて、費用・事例・地域の言葉で入口を作るほうが現実的です。
正直に書くと、検索上位はコンサル・制作会社の記事です
「司法書士 集客」で検索すると、上位はコンサルティング会社と制作会社の記事が並びます。当社も制作会社の一社なので、同じ立場です。
実際、この語の検索結果には「月3.3万円で相続集客サイトを」といった先生向けの広告も表示されていました(2026年8月24日時点)。先生方は、情報を探す側であると同時に、売り込まれる側でもあります。だからこそ、提案を鵜呑みにせず数字で確かめる習慣が、いちばんの防御になると思っています。
だからこそ、この記事は売り文句ではなく実測で書きました。数字はすべて測定時期つきで出しています。読んだうえで、ご自身の事務所に当てはまるかどうかを判断してもらえればと思います。
「司法書士 ホームページ」という語は、探す人と混ざります
最後に注意点をひとつ。「司法書士 ホームページ」(月90回)という語の検索結果を実際に見ると、上位の半分は司法書士会の公式サイトや資格試験のサイトでした。「司法書士のホームページを作りたい先生」と「司法書士を探したい人」の検索が混ざっているためです。しかもこの語は前年比-55%と縮んでいます。
事務所のページは、職種名ではなく手続き名で作るほうが、狙いがぶれません。
司法書士の集客でよくある質問
Q. 相続登記のページを作れば、問い合わせは来ますか?
A. 保証はできません。ただ、当社の実測では月10回以下の語からでも年3件の問い合わせが来ています。地域名を付けた語で上位を取れれば、母数が小さくても依頼につながる、というのが現時点の手応えです。
Q. 開業直後で実績が少なくても、書くことはありますか?
A. あります。手続きの流れ・費用・必要書類・期限は、実績の数に関係なく書けます。むしろ「自分で調べている人」が知りたいのはこの部分です。
Q. 効果はどのくらいで出ますか?
A. 当社サイトの実測では、狙った語で1位を取れた固定ページが4ページから13ページになるまで約9.5ヶ月かかりました。体感として6ヶ月〜1年は見てください。広告のような即効性はありませんが、順位は積み上がります。
Q. ポータルサイトへの掲載と、自社ページのどちらを優先すべきですか?
A. 一概には言えません。ポータルは早く露出できますが掲載料と競合表示があり、自社ページは時間がかかりますが資産として残ります。両方の性質を知ったうえで、予算と急ぎ具合で決めるのがよいと思います。
まとめ
- 先生の言葉と依頼者の言葉には555倍の開きがあります。狙うのは依頼者の言葉です
- 依頼者はまず「自分で・いくらで」を調べます。隠さず書くことが入口になります
- 義務化から2年、「相続登記 司法書士」は+49%。頼みたい人が増え始めています
- 小さな語×地域名なら、月10回の語でも問い合わせは来ます(当社実測)
士業のホームページの作り方は士業のホームページ制作に、SEOの進め方は士業のSEO対策に、隣の職種の話は行政書士の集客と税理士の集客方法に書きました。
当社は自社で試した実測を、失敗も含めてこのブログに書いています。ホームページ制作やSEOのご相談は、お問い合わせからどうぞ。
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3通で終わります。売り込みはしません。中小企業診断士が、東北で実際に試したことだけを書きます。
- 1通目:東北で100社近くのホームページを見て、気づいたこと
- 2通目:広告に53万円使って、問い合わせは0件でした
- 3通目:順位は目的ではありません
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